技術士の過去問
令和元年度(2019年)
基礎科目「材料・化学・バイオに関するもの」 問23

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問題

技術士 第一次試験 令和元年度(2019年) 基礎科目「材料・化学・バイオに関するもの」 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

DNAの変性に関する次の記述の、(   )に入る語句の組合せとして、最も適切なものはどれか。

DNA二重らせんの2本の鎖は、相補的塩基対間の( ア )によって形成されているが、熱や強アルカリで処理をすると、変性して一本鎖になる。しかし、それぞれの鎖の基本構造を形成している( イ )間の、( ウ )は壊れない。DNA分子の半分が変性する温度を融解温度といい、グアニンと( エ )の含量が多いほど高くなる。熱変性したDNAをゆっくり冷却すると、再び二重らせん構造に戻る。
  • ア:ジスルフィド結合    イ:グルコース   ウ:水素結合        エ:ウラシル
  • ア:ジスルフィド結合    イ:ヌクレオチド  ウ:ホスホジエステル結合  エ:シトシン
  • ア:水素結合        イ:グルコース   ウ:ジスルフィド結合    エ:ウラシル
  • ア:水素結合        イ:ヌクレオチド  ウ:ホスホジエステル結合  エ:シトシン
  • ア:ホスホジエステル結合  イ:ヌクレオチド  ウ:ジスルフィド結合    エ:シトシン

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この過去問の解説 (3件)

01

「遺伝子」の本体であるDNAに関する基礎事項を問う問題です。技術士として最低限押さえておくべき知識ですので、試験でもよく出題されます。問題文をよく読み、ア〜オに入る語句を注意深く当てはめていきましょう。

ア. DNA二重らせんの2本鎖は、相補的塩基対館間の水素結合によって形成されています。ジスルフィド結合は、タンパク質分子を構成する化学結合の一つです。

※この時点で、選択肢は3.か4.に絞られます。

イ. DNAのそれぞれの鎖の基本構造を形成しているのはヌクレオチドです。DNAにグルコースは含まれません。

※この時点で、選択肢は3.のみに絞られますが、ウ.以下も確認を重ねていきましょう。

ウ. ヌクレオチド間のリン酸基どうしの結合をホスホジエステル結合といいます。

エ. 融解温度は、グアニンとシトシンの含量が多いほど高くなります。DNAには通常、ウラシルは含まれません。

以上から、正解選択肢は4. となります。

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02

DNAに関する問題です。

DNAの二重らせんの2本の鎖は相補的塩基対間の「水素結合」によって形成されています。

それぞれの鎖の基本構造を形成しているのは「ヌクレオチド」であり、ヌクレオチド間の「ホスホジエステル結合」は、熱や強アルカリでは壊れません。

融解温度はグアニンと「シトシン」含量が多いほど高くなります。

よって(ア)水素結合(イ)ヌクレオチド(ウ)ホスホジエステル結合(エ)シトシンとなるので正解は4です。

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03

DNA二重らせんの2本の鎖は,相補的塩基対間の「水素結合」によって形成されています。

鎖の基本構造を形成している「ヌクレオチド」間の「ホスホジエステル結合」は壊れません。

グアニンと「シトシン」の含量が多いほど高くなります。

よって、4です。

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