技術士 過去問
令和元年度(2019年)再試験
問2 (基礎科目「設計・計画に関するもの」 問2)
問題文
最適化問題の中で、目的関数や制約条件がすべて設計変数の線形関数で表現されている問題を線形計画問題といい、( ア )などの解法が知られている。設計変数、目的関数、制約条件の設定は必ずしも固定的なものでなく、主問題に対して( イ )が定義できる場合、制約条件と設計変数の関係を逆にして与えることができる。
また、最適化に基づく意思決定問題で、目的関数はただ一つとは限らない。複数の主体(利害関係者など)の目的関数が異なる場合に、これらを並列させることもあるし、また例えばリスクの制約のもとで、利益の最大化を目的関数にする問題を、あらためて利益の最大化とリスクの最小化を並列させる問題としてとらえなおすことなどもできる。こういう問題を多目的最適化という。この問題では、設計変数を変化させたときに、ある目的関数は改良できても、他の目的関数は悪化する結果になることがある。こういう対立状況を( ウ )と呼び、この状況下にある解集合(どの方向に変化させても、すべての目的関数を同時に改善させることができない設計変数の領域)のことを( エ )という。
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問題
技術士試験 令和元年度(2019年)再試験 問2(基礎科目「設計・計画に関するもの」 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
最適化問題の中で、目的関数や制約条件がすべて設計変数の線形関数で表現されている問題を線形計画問題といい、( ア )などの解法が知られている。設計変数、目的関数、制約条件の設定は必ずしも固定的なものでなく、主問題に対して( イ )が定義できる場合、制約条件と設計変数の関係を逆にして与えることができる。
また、最適化に基づく意思決定問題で、目的関数はただ一つとは限らない。複数の主体(利害関係者など)の目的関数が異なる場合に、これらを並列させることもあるし、また例えばリスクの制約のもとで、利益の最大化を目的関数にする問題を、あらためて利益の最大化とリスクの最小化を並列させる問題としてとらえなおすことなどもできる。こういう問題を多目的最適化という。この問題では、設計変数を変化させたときに、ある目的関数は改良できても、他の目的関数は悪化する結果になることがある。こういう対立状況を( ウ )と呼び、この状況下にある解集合(どの方向に変化させても、すべての目的関数を同時に改善させることができない設計変数の領域)のことを( エ )という。
- ア:シンプレックス法 イ:逆問題 ウ:トレードオン エ:パレート解
- ア:シンプレックス法 イ:逆問題 ウ:トレードオフ エ:アクティブ解
- ア:シンプレックス法 イ:双対問題 ウ:トレードオフ エ:パレート解
- ア:コンプレックス法 イ:逆問題 ウ:トレードオン エ:アクティブ解
- ア:コンプレックス法 イ:双対問題 ウ:トレードオン エ:パレート解
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この過去問の解説 (2件)
01
イ.「主問題に対して」とあるので双対問題です。
ウ.「目的関数は改良できても、他の目的関数は悪化する結果になる」はトレードオフを示しています。
エ.「どの方向に変化させても、すべての目的関数を同時に改善させることができない設計変数の領域」なのでパレート解です。
よって答えは3です。
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02
ア コンプレックス法という方法はないため、シンプレックス法です。
イ 線形計画問題において、最大化を求める代わりに最小化を求めることができる場合に利用する方法です。主問題を元の問題、置き換えた問題を双対問題といいます。
ウ 一般的にも相反することをトレードオフの関係といいます。
エ この対立関係に存在する解の集合をパレート最適解といいます。
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