技術士の過去問
令和2年度(2020年)
適性科目 問40
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問題
技術士 第一次試験 令和2年度(2020年) 適性科目 問40 (訂正依頼・報告はこちら)
近年、地球温暖化に代表される地球環境問題の抑止の観点から、省エネルギー技術や化石燃料に頼らない、エネルギーの多様化推進に対する関心が高まっている。例えば、各種機械やプラントなどのエネルギー効率の向上を図り、そこから排出される廃熱を回生することによって、化石燃料の化学エネルギー消費量を減らし、温室効果ガスの削減が行われている。とりわけ、環境負荷が小さい再生可能エネルギーの導入が注目されているが、現在のところ、急速な普及に至っていない。さまざまな課題を抱える地球規模でのエネルギー資源の解決には、主として「エネルギーの安定供給(Energy Security)」、「環境への適合(Environment)」、「経済効率性(Economic Efficiency)」の3Eの調和が大切である。
エネルギーに関する次の(ア)~(エ)の記述について、正しいものは○、誤っているものは×として、最も適切な組合せはどれか。
(ア) 再生可能エネルギーとは、化石燃料以外のエネルギー源のうち永続的に利用することができるものを利用したエネルギーであり、代表的な再生可能エネルギー源としては太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなどが挙げられる。
(イ) スマートシティやスマートコミュニティにおいて、地域全体のエネルギー需給を最適化する管理システムを、「地域エネルギー管理システム(CEMS:Community Energy Management System)」という。
(ウ) コージェネレーション(Cogeneration)とは、熱と電気(または動力)を同時に供給するシステムをいう。
(エ) ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)は、周効率機器を導入すること等を通じて大幅に省エネを実現した上で、再生可能エネルギーにより、年間の消費エネルギー量を正味でゼロとすることを目指す住宅をいう。
エネルギーに関する次の(ア)~(エ)の記述について、正しいものは○、誤っているものは×として、最も適切な組合せはどれか。
(ア) 再生可能エネルギーとは、化石燃料以外のエネルギー源のうち永続的に利用することができるものを利用したエネルギーであり、代表的な再生可能エネルギー源としては太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなどが挙げられる。
(イ) スマートシティやスマートコミュニティにおいて、地域全体のエネルギー需給を最適化する管理システムを、「地域エネルギー管理システム(CEMS:Community Energy Management System)」という。
(ウ) コージェネレーション(Cogeneration)とは、熱と電気(または動力)を同時に供給するシステムをいう。
(エ) ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)は、周効率機器を導入すること等を通じて大幅に省エネを実現した上で、再生可能エネルギーにより、年間の消費エネルギー量を正味でゼロとすることを目指す住宅をいう。
- ア:○ イ:○ ウ:○ エ:○
- ア:× イ:○ ウ:○ エ:○
- ア:○ イ:× ウ:○ エ:○
- ア:○ イ:○ ウ:× エ:○
- ア:○ イ:○ ウ:○ エ:×
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この過去問の解説 (3件)
01
政府の推進する様々なエネルギー政策に関連する問題も、技術士試験では多く取り扱われます。英語の略語が多く、マスターするには煩雑になりますが、しっかり抑えておきましょう。
この問題形式は単なる正誤選択ではなく、「(ア)〜(エ)の正誤の組み合わせ」について、適切なものを一つ選ぶ、という形式です。このような形式の問題では、まず、(ア)〜(エ)の項目を一つずつ丁寧に読み、正しいかどうか判断し、続いて、組み合わせをきちんと書き出して、最も適切な選択肢を選ぶようにします。この過程ではミスが起こりやすいので、慎重に行いましょう。
(ア)正しい項目となります。水力エネルギーの範疇に入ることもありますが、他に波力・潮力も再生可能エネルギー源に含まれます。
(イ)これも正しいですね。CEMSはHEMS(Home Energy Management System:家庭内のエネルギー管理システム)、BEMS(Building Energy Management System:ビル内のエネルギー管理システム)、FEMS(Factory Energy Management System:工場内のエネルギー管理システム)を含めた、地域内のエネルギー管理システムになります。
(ウ)これも正しい項目です。略して「コージェネ」と呼ばれることも多いです。日本語訳では「熱電供給」と呼ばれることもあります。エンジンなどの内燃機関などで発電を行ってその際に発生する熱を活用する方法が代表的です。
(エ)こちらも正しいです。最初の「ネット」は「net:正味の」という意味になります。
以上、(ア)〜(エ)の4つの項目は全て正しい、ということになりますので、正解選択肢は、全てが○である1.となります。
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02
<正解>1
[解説]
エネルギーに関する記述内容についての正誤の組み合わせ問題です。
(ア)から(エ)の記述内容は、以下のとおりとなります。
(ア)正しい記述内容です。
再生可能エネルギーとは、
化石燃料以外のエネルギー源のうち
永続的に利用することができるものを利用したエネルギーのことを言います。
代表的なものとしては、太陽光や風力、水力、地熱、バイオマスなどがあります。
よって、正しい記述内容です。
(イ)正しい記述内容です。
地域エネルギー管理システム
(CEMS:Community Energy Management System)とは、
スマートシティやスマートコミュニティにおいて、
地域全体のエネルギー需給を最適化する管理システム
のことを言います。
よって、正しい記述内容です。
(ウ)正しい記述内容です。
コージェネレーション(Cogeneration)とは、
熱と電気(または動力)を同時に供給するシステム
のことを言います。
よって、正しい記述内容です。
(エ)正しい記述内容です。
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)は、
周効率機器を導入すること等を通じて
大幅に省エネを実現した上で、
再生可能エネルギーにより、
年間の消費エネルギー量を
正味でゼロとすることを目指す住宅
のことを言います。
よって、正しい記述内容です。
これらを踏まえて、
各選択肢を検討すると以下のとおりとなります。
1(ア)から(エ)の全てが合致しているため、
適切な組み合わせとなります。
2(ア)が×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
3(イ)が×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
4(ウ)が×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
5(エ)が×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
よって、1が正解となります。
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03
エネルギーに関する正誤問題です。
(ア)〜(エ)いずれも正しい記述となるため、1が正解となります。
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