「ユニバーサルデザイン」の主旨について問われている問題です。問題文中にもあるように、多様な人々が日本を訪れることを想定して、さまざまな製品・サービスにユニバーサルデザインを取り入れることが進められています。したがって、今後もこのような問題が出題されることは多くなるでしょう。
この問題では「主旨の異なるものの数」を問われているので、(ア)〜(キ)を丁寧に読んで判断します。ミスに気をつけて、まずは一つずつ判断していきましょう。
ユニバーサルデザインには、7つの原則があり、問題文中にもある、ユニバーサルデザインの提唱者ロナルド・メイス教授の設立した「ノースカロライナ州立大学ユニバーサルデザインセンター」のサイト内(https://projects.ncsu.edu/ncsu/design/cud/about_ud/udprinciplestext.htm)に記載されています。英語での記載ですが、一つずつ日本語に訳していきますと、
PRINCIPLE ONE: Equitable Use → 原則1. 公平な利用
PRINCIPLE TWO: Flexibility in Use → 原則2. 利用における柔軟性
PRINCIPLE THREE: Simple and Intuitive Use → 原則3. 単純で直感に訴える利用
PRINCIPLE FOUR: Perceptible Information → 原則4. 認知できる情報
PRINCIPLE FIVE: Tolerance for Error → 原則5. エラーに対する寛大さ
PRINCIPLE SIX: Low Physical Effort → 原則6. 少ない身体的努力
PRINCIPLE SEVEN: Size and Space for Approach and Use → 原則7. 接近や利用のためのサイズと空間
となります。これはそのまま、問題の項目(ア)〜(キ)に相当しますね。
したがって、(ア)〜(キ)の7つの項目は全て主旨に一致する、ということになりますので、不適切な項目はない、「0」、ということで正解選択肢は1.の「0」となります。
全ての項目が主旨と同じかどうか判断したら、最終的に数を数えるのを誤らないようにする点も注意です。また、「主旨の異なるものの数」という問いにも気をつけてください。