技術士の過去問
令和3年度(2021年)
基礎科目「材料・化学・バイオに関するもの」 問19

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問題

技術士 第一次試験 令和3年度(2021年) 基礎科目「材料・化学・バイオに関するもの」 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

同位体に関する次の(ア)〜(オ)の記述について、それぞれの正誤の組合せとして、最も適切なものはどれか。

(ア)質量数が異なるので、化学的性質も異なる。
(イ)陽子の数は等しいが、電子の数は異なる。
(ウ)原子核中に含まれる中性子の数が異なる。
(エ)放射線を出す同位体の中には、放射線を出して別の元素に変化するものがある。
(オ)放射線を出す同位体は、年代測定などに利用されている。
  • ア:正  イ:正  ウ:誤  エ:誤  オ:誤
  • ア:正  イ:正  ウ:正  エ:正  オ:誤
  • ア:誤  イ:誤  ウ:正  エ:正  オ:正
  • ア:誤  イ:正  ウ:誤  エ:正  オ:正
  • ア:誤  イ:誤  ウ:正  エ:誤  オ:誤

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

同位体に関する正誤問題は令和元年をはじめ多数出題されているのでぜひ覚えて得点源にしましょう。

同位体=同一原子番号を持つものの中性子数(質量数ー原子番号)が異なる。

水素と重水素など

同素体=同一元素の単体のうち配列などにより異なる化学的性質を持つ。

炭素とダイヤモンドなど

ア:誤り:電子の数が同じなので化学的性質は変わりません。これは同素体です。

イ:誤り:陽子と電子の数は同じです。

ウ:正しい:中性子数が異なるものが同位体です。

エ:正しい:「放射性崩壊」のことです。

オ:正しい:「放射年代特定」といいます。

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02

同位体に関する出題です。これも頻出ですね。

同位体とは同一の原子番号を持ち(陽子数は等しい),中性子数が異なる原子のことです。


(ア)質量数が異なるので、化学的性質も異なる

誤った記述です。同一元素の同位体においては、電子状態が同じであるため化学的性質は同等です。
(イ)陽子の数は等しいが、電子の数は異なる。

誤った記述です。電子の数は同じで中性子数の数が異なります。電子は負、陽子は正の電荷を帯びるのでこれらの数が異なると原子として電気的に中性的でないことになってしまいます。
(ウ)原子核中に含まれる中性子の数が異なる。

正しい記述です。同位体の定義です。
(エ)放射線を出す同位体の中には、放射線を出して別の元素に変化するものがある。

正しい記述です。放射線同位体といい、セシウム⇒バリウムなど別の元素に変化するものが存在します。
(オ)放射線を出す同位体は、年代測定などに利用されている。

正しい記述です。原発事故のときに話題になるように、セシウムやヨウ素など放射能は減衰するためこれを使って年代測定などが行われています。

選択肢3. ア:誤  イ:誤  ウ:正  エ:正  オ:正

以上から本選択肢が正解です。

まとめ

同位体に関する出題でした。同素体との違いなど頻出になるので取りこぼさないようにしましょう。

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03

同位体の問題です。

選択肢3. ア:誤  イ:誤  ウ:正  エ:正  オ:正

同位体とは、陽子数は同一だが、中性子数が異なるものです。

 

ア:誤り:電子の数が同じであるため、化学的性質は変わりません。

イ:誤り:陽子と電子の数は同じです。

ウ:正しい:同位体の定義そのものです。

エ:正しい:U235が放射性崩壊してCs137が生成するなどです。

オ:正しい:主に14Cや13Cから、年代を特定します。

まとめ

誤 誤 正 正 正 が答えです。

参考になった数2