技術士の過去問
令和3年度(2021年)
適性科目 問35

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問題

技術士 第一次試験 令和3年度(2021年) 適性科目 問35 (訂正依頼・報告はこちら)

SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、2030年の世界の姿を表した目標の集まりであり、貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべての人が平和と豊かさを享受できるようにすることを目指す普遍的な行動を呼びかけている。
SDGsは2015年に国連本部で開催された「持続可能な開発サミット」で採択された17の目標と169のターゲットから構成され、それらには「経済に関すること」「社会に関すること」「環境に関すること」などが含まれる。また、SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、我が国も積極的に取り組んでいる。国連で定めるSDGsに関する次の(ア)〜(エ)の記述のうち、正しいものを◯、誤ったものを×として、最も適切な組合せはどれか。

(ア)SDGsは、政府・国連に加えて、企業・自治体・個人など誰もが参加できる枠組みになっており、地球上の誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っている。
(イ)SDGsには、法的拘束力があり、処罰の対象となることがある。
(ウ)SDGsは、深刻化する気候変動や、貧富の格差の広がり、紛争や難民・避難民の増加など、このままでは美しい地球を子・孫・ひ孫の代につないでいけないという危機感から生まれた。
(エ)SDGsの達成には、目指すべき社会の姿から振り返って現在すべきことを考える「バックキャスト(Backcast)」ではなく、現状をベースとして実現可能性を踏まえた積み上げを行う「フォーキャスト(Forecast)」の考え方が重要とされている。
  • ア:○  イ:×  ウ:○  エ:○
  • ア:○  イ:○  ウ:○  エ:×
  • ア:×  イ:○  ウ:×  エ:○
  • ア:○  イ:×  ウ:○  エ:×
  • ア:×  イ:×  ウ:○  エ:○

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は4です。例年SDGsは出題されていて難易度はそれほど高くないのですが、本問題は少しだけ注意が必要です。

ア:正しい

地球上の誰一人取り残さない」は17のゴールには含まれていませんが、原則・理念として宣言に含まれています。

イ:誤り

法的拘束力はありません。SDGs法などはないのです。

ウ:正しい

SDGsの背景の語られ方は様々ありますが、本文のような「このままだと今後がやばい」というものであっています。

エ:誤り

おそらく引っかかるとしたらここです。

バックキャスト「2030年にこうなっていなきゃいけないから今からこうしよう」

フォーキャスト「あれとこれを改善したら2030年にこうなっていてよさそう」

SDGsはバックキャストの考え方になっています。17のゴールは2030年の姿はこうあるべきだから、こういうゴールにしましょうと決められたものなのです。

ということで、エを間違えると「1」を選択してしまいますが、正解は「4」となります。

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02

SDGsに関する問題です。

選択肢4. ア:○  イ:×  ウ:○  エ:×

(ア)SDGsは、政府・国連に加えて、企業・自治体・個人など誰もが参加できる枠組みになっており、地球上の誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っている。 正しい。
 

(イ)SDGsには、法的拘束力があり、処罰の対象となることがある。誤り。法的拘束力はなく、概念です。
 

(ウ)SDGsは、深刻化する気候変動や、貧富の格差の広がり、紛争や難民・避難民の増加など、このままでは美しい地球を子・孫・ひ孫の代につないでいけないという危機感から生まれた。 正しい。


(エ)SDGsの達成には、目指すべき社会の姿から振り返って現在すべきことを考える「バックキャスト(Backcast)」ではなく、現状をベースとして実現可能性を踏まえた積み上げを行う「フォーキャスト(Forecast)」の考え方が重要とされている。 誤り。バックキャストの考えに基づきます。

まとめ

特に、フォアキャスト、バックキャストの考え方を覚えておきましょう。

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