技術士の過去問
令和4年度(2022年)
基礎科目「材料・化学・バイオに関するもの」 問5

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問題

技術士 第一次試験 令和4年度(2022年) 基礎科目「材料・化学・バイオに関するもの」 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

酵素に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  • 酵素を構成するフェニルアラニン、ロイシン、バリン、トリプトファンなどの非極性アミノ酸の側鎖は、酵素の外表面に存在する傾向がある。
  • 至適温度が20°C以下、あるいは100°C以上の酵素は存在しない。
  • 酵素は、アミノ酸がペプチド結合によって結合したタンパク質を主成分とする無機触媒である。
  • 酵素は、活性化エネルギーを増加させる触媒の働きを持っている。
  • リパーゼは、高級脂肪酸トリグリセリドのエステル結合を加水分解する酵素である。

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この過去問の解説 (2件)

01

バイオ領域でもっとも基本的な酵素に関する問題となります。

選択肢1. 酵素を構成するフェニルアラニン、ロイシン、バリン、トリプトファンなどの非極性アミノ酸の側鎖は、酵素の外表面に存在する傾向がある。

非極性アミノ酸の側鎖は、酵素の外表面ではなく内側に存在します(本選択肢が間違い)。

選択肢2. 至適温度が20°C以下、あるいは100°C以上の酵素は存在しない。

一部の酵素では存在します(本選択肢が間違い)。

選択肢3. 酵素は、アミノ酸がペプチド結合によって結合したタンパク質を主成分とする無機触媒である。

酵素は無機触媒ではなく、有機触媒です(本選択肢が間違い)。

選択肢4. 酵素は、活性化エネルギーを増加させる触媒の働きを持っている。

活性化エネルギーを増加させるのではなく、低下させる働きを有しています(本選択肢が間違い)。

選択肢5. リパーゼは、高級脂肪酸トリグリセリドのエステル結合を加水分解する酵素である。

リパーゼは、高級脂肪酸トリグリセリドのエステル結合を加水分解する酵素です(この選択肢が正解です)。

まとめ

酵素に関する基礎的知識を試す問題ですが、問題文には、ひっかけ問題も含まれているので、よく読んでから回答することが大切です。

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02

酵素に関する問題です。

選択肢1. 酵素を構成するフェニルアラニン、ロイシン、バリン、トリプトファンなどの非極性アミノ酸の側鎖は、酵素の外表面に存在する傾向がある。

非極性アミノ酸の側鎖は、酵素の内側にあります。誤りです。

選択肢2. 至適温度が20°C以下、あるいは100°C以上の酵素は存在しない。

一部存在します。誤りです。

選択肢3. 酵素は、アミノ酸がペプチド結合によって結合したタンパク質を主成分とする無機触媒である。

有機触媒です。誤りです。

選択肢4. 酵素は、活性化エネルギーを増加させる触媒の働きを持っている。

活性化エネルギーを低下させます。誤りです。

選択肢5. リパーゼは、高級脂肪酸トリグリセリドのエステル結合を加水分解する酵素である。

記述の通りです。正しいです。

まとめ

酵素に関する基礎的な問題でした。

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