技術士の過去問
令和5年度(2023年)
基礎科目「解析に関するもの」 問6

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

技術士 第一次試験 令和5年度(2023年) 基礎科目「解析に関するもの」 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

長さがL、抵抗がrの導線を複数本接続して、下図に示すような3種類の回路(a),(b),(c)を作製した。(a),(b),(c)の各回路におけるAB間の合成抵抗の大きさをそれぞれRa,Rb,Rcとするとき、Ra,Rb,Rcの大小関係として、適切なものはどれか。
ただし、導線の接続部分で付加的な抵抗は存在しないものとする。
問題文の画像
  • Ra < Rb < Rc
  • Ra < Rc < Rb
  • Rc < Ra < Rb
  • Rc < Rb < Ra
  • Rb < Ra < Rc

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

本問題も何度も出題されている合成抵抗に関する出題です。

合成抵抗は

直列につながれている場合、Rtot=R1+R2

並列につながれている場合、1/Rtot=1/R1+1/R2

になります。本問題のように1つ1つの抵抗が同じ場合は、

直列に2つつながれていると2倍、並列に二つつながれている場合1/2倍になります。

 

 

(a)

①赤部分:2抵抗(r/2)
②青部分:3抵抗(r/3)
③緑部分:2抵抗(r/2)
よって合成抵抗 Ra = r/2 + r/3 + r/2 = 1.333...r

 

(b)
①赤部分:2抵抗(r/2)
②青部分:4抵抗(r/4)
③緑部分:4抵抗(r/4)
④オレンジ部分:2抵抗(r/2)
よって合成抵抗 Rb = r/2 + r/4 + r/4 + r/2 = 1.5r

 

(c)は真ん中の縦部分が厄介に見えますが、ここはホイートストンブリッジの法則(ひし形の対角の辺の抵抗の積が同じとき真ん中に電流は流れない)により電流は流れませんので無視できます。

①赤部分:2つに分岐しているため、2つの並列合成抵抗:R = r/2

②青部分:同様に2つなので R = r/2
よって、合成抵抗は、Rc = r/2 + r/2 = r

 

よって(c)<(a)<(b)です。

 

選択肢3. Rc < Ra < Rb

以上から本選択肢が正解です。

まとめ

過去にも全く同様の出題がされています。解き方をよく理解するようにしておいてください。

参考になった数17

02

合成抵抗に関する問題です。

長さlの抵抗をRとして電流を等分させて、直列の抵抗は和となることを考慮して計算すると、

Ra=4/3 R, Rb=3/2 R, Rc=4/5 Rとなります。

 

Rc<Ra<Rbです。

選択肢3. Rc < Ra < Rb

本選択肢が正解です。

まとめ

合成抵抗の問題でした。

参考になった数3

03

回路図における電気抵抗の基本問題で、合成抵抗の大きさに関するものです。

3つの合成抵抗のうち、Rbが一番大きいのは明らかです。次に、Ra、Rcどちらが大きいかですが、Raの方が大きいことが回路図の形状よりわかります。従って、Rc < Ra < Rbとなります。

 

選択肢3. Rc < Ra < Rb

本回答が正解です。

まとめ

回路図の抵抗に関する問題であり、サービス問題ともいえるかと思います。

参考になった数1