調理師の過去問
平成25年度
公衆衛生学 問11
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問題
調理師試験 平成25年度 公衆衛生学 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
衛生統計に関する記述について、正しいものを一つ次の中から選びなさい。
- 患者調査は、感染症患者の統計である。
- 国民生活基礎調査では、国民の栄養摂取状況を調査している。
- 食中毒統計には、年間の食中毒発生件数・患者数などが記載されている。
- 乳児死亡率は、国勢調査のデータを基にしている。
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この過去問の解説 (4件)
01
この問題では、(2)と(4)は、直ぐに間違いだと気がつくのがポイントです。
(2)国民の栄養摂取状況を調べるのは、「国民健康・栄養調査」です。
栄養・調理に関わる試験では、頻出です。
(4)国勢調査は、世帯に関する事です。
国勢調査は、一部を除いて、5年に1度の簡易調査と、10年に1度の大規模調査が国民全世帯で行われるので、書いた事があるかと思います。
ですので、この調査は知っておくべきものです。
残りは(1)と(3)のどちらかが正しいとなります。
(1)は、感染症の統計だけが、病院に受診する患者と限らないので、違うと判断します。
消去法で(3)が正解だと判断できます。
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02
1・患者調査は感染症患者の統計ではなく、医師又は歯科医師の診療を受けた者のことをいいます。
2・国民生活基礎調査は世帯の構成,国民の保健,医療,福祉,年金,就業,所得などを調査しています。
4・乳児死亡率は人口動態調査をもとにしています。
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03
が正解です。
「食中毒統計」は、厚生労働省が毎年おこなっている統計調査です。年間あたりの、食中毒の事件数、患者数、死者数、原因になった食品や施設、摂取場所、患者の性別や年齢、都道府県ごとのデータなどが公開されています。
(1)× 「患者調査」の対象は感染症以外の疾病も含まれるので、消去法で(1)は×と判断することができます。
(2)× 国民の栄養摂取状況を調査しているのは、「国民健康・栄養調査」のほうです。
まぎらわしいのですが、それぞれ調査内容と目的が異なります。
国民生活基礎調査…世帯ごとに、保健・医療・福祉・所得など、国民生活の基礎的な事項を把握するためのもの。
国民健康・栄養調査…国民の健康を増進するため、身体状況・栄養状況を把握するためのもの。
(4)× 「乳児死亡率」は、出生票、死亡票などから集計された「人口動態統計」のデータによって、毎年割り出されます。
「国勢調査」は、内容をよくご存知の方も多いと思います。
日本の人口や国民の世帯、暮らしぶりを把握するため、5年に1回、すべての国民に対して行われている調査です。
また、5年に1回しか行われていない調査では、死亡率も5年に1度しかわからないと考え、消去法で(4)は×と判断することもできそうです。
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04
国民生活基礎調査とは、国民生活の基礎的事項を調査し、運営に必要な基礎資料を得るとともに、各種調査の調査客体を抽出するための親標本を設定することを目的としています。
乳児死亡率は、人口動態統計によるものなのです。
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