調理師の過去問
平成25年度
公衆衛生学 問12

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問題

調理師試験 平成25年度 公衆衛生学 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

典型的な公害の汚染の種類とその主な原因物質の組み合わせとして、正しいものを一つ次の中から選びなさい。
  • 熊本県水俣湾の水質汚染 ──── 有機水銀
  • 自動車排ガスによる大気汚染 ── ヒ素
  • 三重県四日市市の大気汚染 ─── 六価クロム
  • 富山県神通川の水質汚染 ──── 二酸化硫黄

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は(1)です。

日本の「4大公害」について、正確に覚えておくことが肝心です。

水俣病:水俣市において、メチル水銀化合物が原因で発生。

第二水俣病(新潟水俣病):新潟県阿賀野川流域で、メチル水銀化合物が原因で発生。

イタイイタイ病:神通川流域で、カドミウムが原因で発生。

四日市喘息:四日市市で、二酸化硫黄が原因で発生。

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02

正解は1です。

2・自動車排ガスによる大気汚染は二酸化炭素です。

3・三重県四日市市の大気汚染は亜硫酸ガスが原因です。
病名は四日市喘息。

4・富山県神通川の水質汚染はカドミウムです。
病名はイタイイタイ病。

病名などは小学校でも勉強するため聞き覚えがあると思うので、一緒に覚えると覚えやすいかと思います。

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03

(1) 熊本県水俣(みなまた)湾の水質汚染 ──── 有機水銀
が正解です。

工場排水に含まれる有機水銀が海に流れ、水銀に汚染された魚を食べた住民が発病。
地域名を取って「水俣病」と呼ばれます。
「日本4大公害」のひとつなので、ぜひ暗記しておきましょう!

(2)× ヒ素の大気汚染による「典型的な公害」は起こっていません。
ヒ素、ヒ素化合物は、毒薬になることでもよく知られています。
土壌や鉱床に含まれる金属の一種で、流れ出した天然のヒ素が河川などに少量混じることがあります。

(3)× 三重県四日市(よっかいち)市では、六価クロムではなく「亜硫酸ガス=二酸化硫黄」の大気汚染による「四日市ぜんそく」が発生。
四日市ぜんそくも日本4大公害として有名です。

六価クロムは、セメントと土を混ぜたときに発生する重金属。発がん性があり、埋め立て地などから検出されることで問題になることがあります。

(4)× 富山県神通川流域では、二酸化硫黄ではなく、カドミニウムの水質汚染による「イタイイタイ病」が発生。
全身の骨が軟化し激痛が起こるので、この病名が付けられました。
日本4大公害なので覚えておきましょう。
二酸化硫黄で起こる典型的な公害は、(3)の四日市ぜんそくのことです。

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04

自動車排出ガス:窒素酸化物の大部分は一酸化炭素として排出され、これが大気中で酸素やオゾンと反応し、二酸化炭素となります。

三重県四日市市の大気汚染:四日市コンビナートから発生。大量の亜硫酸ガスが大気中に排出された。

富山県神通川の水質汚染:カドニウムが原因の水質汚染。

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