調理師の過去問
平成23年度
栄養学 問26
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問題
調理師試験 平成23年度 栄養学 問26 (訂正依頼・報告はこちら)
栄養状態の判定に関する記述について、正しいものを一つ次の中から選びなさい。
- 貧血は、ビタミン A が不足すると起こりやすい。
- 夜盲症は、ビタミン C が不足すると起こりやすい。
- 血清アルブミン値は、脂質異常症を判定する指標となる。
- 体脂肪量は、生体電気インピーダンス法で知ることができる。
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この過去問の解説 (4件)
01
(1)貧血は、鉄分の不足です。
(2)夜盲症は、ビタミンAの不足です。
(3)血清アルブミン値は、低栄養を判定する指標です。
(4)体脂肪計付きの体重計が、よく売られていますね。それが、生体電気インピーダンス法です。
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02
(1)誤りです。貧血は、鉄分不足が原因で起こります。ビタミンAは網膜のはたらきに関係しているため、これが欠乏すると夜盲症になります。
(2)誤りです。夜盲症はビタミンAが不足すると生じる疾患です。ビタミンCは不足することで、壊血病や脱毛がおこります。
(3)誤りです。アルブミンは血液中の主要なたんぱく質であり、この値は栄養状態の指標の一つです。血清アルブミン値が3.5g/dl未満となると、低栄養と判断されます。脂質異常症を判定する指標となるのは、血中コレステロール値や中性脂肪(TG)です。
(4)正解です。生体電気インピーダンス法とは、体脂肪量や体脂肪率を測定するために用いられる方法です。体内に微弱電流を流し、その抵抗値を測定することで計算をします。
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03
生体電気インピーダンス法とは、体内において脂肪は他の組織(筋肉等)にくらべて相対的に水分量がすくなく、伝導性が低くなることを利用した体脂肪の測定法です。
1 「貧血」とは、なんらかの原因で赤血球の主要構成物質であるヘモグロビンが減少することで酸素の運搬がうまくいかず低酸素状態に陥ることで倦怠感や蒼白などの症状が現れることです。ビタミンAの不足が直接の原因になることはありません。
2 「夜盲症」とは、またの名は鳥目ともいい、暗部の視力が著しく衰える症状です。
先天性と後天性のうち、後天性の原因に「ビタミンA」不足があげられます。
3 血液中の「血清アルブミン」の濃度を検査することで、肝機能や腎機能の障害の有無を確認することができます。
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04
が正解です。
生体電気インピーダンス法は、体組成計に採用されている仕組みのこと。
体組成計はいわゆる家庭用の電子体重計、乗った人の体に微弱な電流を流し、電気抵抗値(インピーダンス)によって体脂肪量を知ることができる機器です。
脂肪は電流を通しにくく、筋肉は電流を通しやすいという性質を利用しています。
(1)× 貧血は、ビタミンAではなく鉄が不足した時に起こりやすいです。
(2)× 夜盲症は、ビタミンCではなく、ビタミンA が不足した時に起こりやすいです。
夜盲症は、目の網膜が光を認識する(=ものを見る)ために必要なロドプシンという物質が不足し、暗いところで物を見る機能が低下する病気です。
ロドプシンを作るにはビタミンAが必要なので、ビタミンAが欠乏すると夜盲症を引き起こしやすくなります。
(3)× 血清アルブミン値は、脂質異常症ではなく、肝機能や体の栄養状態を判定する指標になります。血清アルブミンは血液中に含まれるたんぱく質のことです。
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