調理師の過去問
平成23年度
食品衛生学 問38

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問題

調理師試験 平成23年度 食品衛生学 問38 (訂正依頼・報告はこちら)

1 日許容摂取量(ADI)に関する記述について、正しいものを一つ次の中から選びなさい。
  • 毒性試験による致死量から求められる。
  • 成人してから摂取が可能な 1 日当たりの量である。
  • 各国で独自の量が採用されている。
  • 食品添加物の使用基準を決める際に用いられている。

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は(4)です。

 1日許容摂取量(ADI)とは、人が生涯、毎日摂取し続けたとしても、安全性に問題のない物質の量として定められるものです。食品添加物や、農薬等の安全性指標として用いられています。

(1)誤りです。1日許容摂取量は、動物実験で最も低濃度でも影響がある試験を選び、その試験で影響の見られなかった投与量を人間に当てはめて設定します。致死量からは求めません。

(2)誤りです。1日許容摂取量は「mg/kg/日」という単位で表され、1日につき体重1kgあたり何mgまでなら摂取しても人体に影響が無いということです。成人してからではなく、生まれてから死ぬまでの一生涯で、毎日摂取し続けることが可能な量です。

(3)誤りです。1日許容摂取量は、世界保健機構(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)が合同で設置しているJMPRという機関で決定されています。したがって、各国でその量は一定です。

(4)正解です。食品添加物や、農薬の使用基準を決める際の指標として用いられています。

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02

正解は(4)です。

(1)許容摂取量は、人体で毒性試験することは出来ません。

(2)許容摂取量とは、「一生涯、毎日摂り続けても、影響が出ないと考えられる、一日あたりの量」の事です。

(3)各国同じです。

この問題では、一日許容摂取量の意味を知っていれば、判ります。
(1)は、当然間違いですし、(2)は意味を知っていれば答えられます。(3)が判らなくても、(4)が正しいと判るので、答えが導き出せますね。

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03

1 日許容摂取量(ADI)とは、その物質を生涯毎日摂取しても、健康に影響がないと推定される摂取量(1日あたり)を1㎏あたりの量であらわしたものです。

食品添加物の中には、大量に摂取すると、健康に影響を及ぼす可能性を持つものもあります。
そこで、食品添加物の安全基準を決める指標にADIが用いられています。

(1)× ADIを算出する時は「致死量」ではなく、「無毒性量」から割り出します。

簡単に説明すると、ADIは、まず動物実験で毒性実験を行い、その結果から摂取しても、健康に影響を及ぼさない投与量(無毒性量)を導き出します。
次に、無毒性量から、ヒトが生涯毎日摂取しても健康に影響を及ぼさないとされる摂取量を算出します。
ちなみに「致死量」は摂取することで死に至る量です。

(2)× ADIは「成人してから摂取が可能な1日あたり」ではなく、「生涯毎日」摂取しても健康に影響を及ぼさない摂取量のことです。

(3)× ADIは各国で基準が統一されています。

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04

正解は 4 です。

 「一日摂取許容量(ADI)」とは、『人が一生涯にわたり毎日摂取しても健康上悪影響がないと推定される化学物質の最大摂取量』をいいます。

 通常、体重1kg当たりの摂取量で表します(mg/kg/day)。

 ADIは「動物実験」によって安全性が確認されています。

 またADIは国連の食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)による合同機関である「JECFA」という機関により決定されており、世界共通となっています。

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