調理師の過去問
平成23年度
食品衛生学 問44
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問題
調理師試験 平成23年度 食品衛生学 問44 (訂正依頼・報告はこちら)
ノロウイルス食中毒に関する記述について、正しいものを一つ次の中から選びなさい。
- 患者の糞便や吐物から二次感染する。
- 夏季に集中的に発生する。
- 潜伏期間は、12 時間以内と短時間で発症する。
- ノロウイルスは、アルコール消毒で不活性化する。
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この過去問の解説 (4件)
01
ノロウイルスは、正確に覚えておきたい項目です。
・初冬を中心に発症が増加します。
・二枚貝(牡蠣など)を生で食べるか、加熱不足で食べると発症します。
・患者の糞便や吐物から二次感染します。
・食後12~48時間の潜伏期間で発症します。
・症状は嘔吐・下痢が中心です。
・75℃で1分以上の加熱か、次亜塩素酸ナトリウムで不活性化します。
こちらが正解です。
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02
ノロウイルスは、非細菌性急性胃腸炎をおこすウイルスで、特に冬季に流行します。手指や食品などを介して、経口で感染して腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。
(1)正解です。患者の糞便や吐物から二次感染をします。その他、汚染されていた二枚貝を生食や十分な加熱調理をせず食べたり、汚染された井戸水や簡易水道を消毒が不十分な状態で摂取した場合などがあります。
(2)誤りです。ノロウイルスは1年を通して発生しますが、特に冬季に流行します。
(3)誤りです。潜伏期間は24〜48時間で、おう吐、下痢、腹痛を起こします。
(4)誤りです。ノロウイルスは、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)
での消毒や加熱により不活性化させることができます。また、二枚貝などを取り扱うときは、専用のまな板や包丁を使用するか、それらの器具を使用の都度洗浄することで、他の食材への二次汚染を防止する必要があります。
問題文のアルコール等の消毒用エタノールや、逆性石鹼では消毒効果が薄いことがわかっています。
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03
が正解です。
ノロウイルスの主な感染経路は、次のとおりです。
a..患者の糞便・吐物に含まれているウイルスが、 手などを介して接触感染
b.飛び散った糞便・吐物の水滴から飛沫感染する
c.調理によってウイルスに汚染した食品を食べて感染する
d.ウイルスが蓄積した食品(二枚貝など)を加熱不十分な状態で食べて感染する
e.ウイルスに汚染した井戸水を消毒不十分な状態で利用する
特に、a~cのケースが増えているといわれています。
(2)× 夏季ではなく、冬季に集中的に発生しています。
年間に起こるノロウイルス感染症の7割が11~2月に起こっています。
(3)× 潜伏期間は約24~48時間です。
(4)× ノロウイルスはアルコールでは不活性化(増殖できないようにして死滅させる)しません。
次亜塩素酸ナトリウムを薄めた「塩素消毒液」または加熱消毒が有効です。
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04
ノロウィルスはよく出題されますので、特徴を正確に覚えておいたほうが良いでしょう。
・ 一年を通じて感染するが特に「冬季」に流行。
・ 感染経路
一次感染:汚染された二枚貝を生食や十分な加熱処理をせずに食べ感染。汚染された井戸水などから感染。
二次感染:患者の糞便や吐しゃ物からの感染。人から人への飛沫感染など。
・ 潜伏期間は24時間から48時間。
・主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、軽度の発熱。
・予防方法: 加熱処理、次亜塩素酸ナトリウムを用いた殺菌(通常用いられるエタノールや逆性石鹸では効果が薄いため)
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