調理師の過去問
平成28年度
公衆衛生学 問1
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問題
調理師試験 平成28年度 公衆衛生学 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
我が国の健康水準に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
- 平成25年(2013年)の男性の平均寿命は、女性より約6年長い。
- 平成25年(2013年)の死亡率(粗死亡率)は、緩やかに低下している。
- 過去50年間の平均寿命の向上には、医療技術の進歩が寄与している。
- 健康寿命は、平均寿命から平均余命を差し引くことで求められる。
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この過去問の解説 (3件)
01
平成25年(2013年)の平均寿命は、
男性…80.2歳 女性…86.6歳
女性のほうが、6.4歳平均寿命が長くなっています。
日本人は、男性より女性のほうが常に長生き、と覚えておきましょう。
(2)「年齢調整死亡率」は緩やかに低下し続けていますが「粗死亡率」は昭和60年代から逆に上昇しています。
粗死亡率とは、単純に、その年の「死亡者数÷人口」の割合を表しています。「粗」がつくのは、年齢調整をしていないことを意味します。
(4)「平均余命」は、その人が「あと何年生きられるか」を統計値から予測したもので、年齢によって変動します。「平均余命表」で確認することができます。
「健康年齢」は「日常生活が制限される事なく健康に生活できる期間」と定義されており、年齢によって変動しません。よって、平均寿命から平均余命を差し引いて計算することはできません。
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02
1. 記述内容が男女逆です。
日本では女性のほうが、より長生きする傾向があります。
平成25年(2013年)の平均寿命は、男性80.21歳に対し、女性86.61歳と6年ほどの差が出ています。
ちなみに平均寿命とは、0歳時における平均余命(生まれてから死ぬまでの時間の期待値)です。
平成25年時点で、80歳の女性が平均であと6年程度しか生きられないというわけではないので、注意が必要です。
2. 粗死亡率とは、単純に「人口10万人のうち何人死亡したか」を表しています。対して年齢調整死亡率とは、粗死亡率を年齢構成を配慮して、補正したものです。
日本における粗死亡率は、
・少子高齢化によって高齢者の割合が上がっている
・高齢者は若者に比べて死亡率が高い
以上の2点から、年々上昇しています。
一方で年齢調整死亡率は医学の発達などにより、緩やかに低下しています。
4. 平均寿命は0歳時点での死ぬまでの年数、平均余命はある年齢の人があと何年生きられるかの期待値を表します。
健康寿命とは、心身ともに健康で、自立した日常生活を送れる期間のことです。高齢化が進む中で、単なる寿命の伸びだけでなく「自立し、かつ健康的な長生き」の指標とされています。
平均寿命から平均余命を引くことで求めることはできません。
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03
男性80.21歳 女性86.61歳
約6歳の差があります。
この50年平均寿命は、年々男女共に伸びていますが常に女性の方が6年程長生きとなっています。
(2)誤り。粗死亡率とは、年齢調整をしていない死亡率という意味で「粗」と、付いています。
1年間に人口10万人のうち何人死亡したかを表しています。
「死」は、高齢者ほど起こりやすいものです、高齢者の多い集団では、粗死亡率が高くなります。従って記述は誤りとなります。
(3)記述の通り
(4)誤り。まず健康寿命とは健康上問題ない状態で日常生活を送れる期間のことです。
そして平均余命とは、ある年齢の人があと何年生きられるかという期待値の事なので、例えば0歳児の平均余命は平均寿命と同じになります。
なので、健康寿命は平均寿命から平均余命を差し引くことでは求めることができません。
従って、答えは(3)になります。
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