調理師の過去問
平成28年度
公衆衛生学 問8
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問題
調理師試験 平成28年度 公衆衛生学 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
食育の推進に関する課題について、誤っているものを一つ選びなさい。
- 生活習慣病の増加
- フードマイレージの増大
- 食料自給率の低迷
- 摂取エネルギーの割合に対する炭水化物の増大
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この過去問の解説 (4件)
01
設問とは逆で、炭水化物の摂取量は減り、脂質の摂取量が増えていることが問題になっています。
よって「食育の推進に関する課題について、誤っているもの」で選択されるのは(4)です。
(1)設問の通り、偏った栄養摂取によって、生活習慣病や肥満が増加していることが大きな問題になっています。
(2)設問の通り、フードマイレージ(食糧の輸送で発生する二酸化炭素や燃料と距離の指標)と環境にかかる負荷が問題になっています。
(3)設問の通り、日本の食糧自給率は昭和40年台の約70%から平成26年の約39%へと低迷が問題になっています。
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02
問題文をよく読まないと時間のロスになるだけでなく、間違えてしまう引っ掛け問題です。
選ぶべき選択肢は4です。
摂取エネルギーにおける米の割合は減少しており、代わりに脂質の割合が多くなっています。
選択肢1から3は、すべて食育の課題としてあげられるものです。
1.生活習慣病の原因は偏った食生活や運動不足です。食育ではバランスの取れた食事を心がける様々な取り組みが推進されています。
2.フードマイレージとは、食料の輸送の際に発生するC二酸化炭素の排出量を、輸送距離と輸送量から求めた数値です。遠くからたくさん輸送するほど地球への負荷が大きいため、食育の一環として「地産地消」などが推進されています。
3.食料自給率の低迷についても、地産地消が望まれています。
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03
望ましい食習慣の定着させることや伝統的な食文化の継承など
『食生活』に関わる教育を学校や自治体などが連携して行っています。
1 . 生活習慣病の増加
偏った食生活や運動不足による肥満などにより、生活習慣病が増加しています。
食育では、脂質の摂取量を減らしたり、緑黄色野菜の摂取量を増やすように啓発しています。
2 . フードマイレージの増大
フードマイレージとは、食物を輸入するときの輸入重量とその輸送距離を掛けて求めた数字のことです。
この数字が大きいほど輸送中に二酸化炭素を排出しているなど環境に負担をかけているという概念です。
トウモロコシや小麦など海外からの輸入に頼っている日本では、輸入に頼っている食品を多量に摂取することは、フードマイレージを増大させていることなります。
そこで、食育では、地元産の食品の摂取や利用を推進しています。
3 . 食料自給率の低迷
食料自給率は、国内で消費する食料を自国でどれだけまかなえているのかの指標です。
農林水産省では、食料自給率の高い米の生産量が低下し、さらに畜産類や油脂類の輸入量が増えたことから、長期的に自給率が低下していることをホームページで公開しており、地産地消によって食料自給率をあげようという活動を推進しています。
以上より、1,2,3の選択肢は、食育の課題となっています。
4 . 現代の食生活は、脂質摂取の増大が問題となっており、日本人の主食とて長く摂取されていた『米』(炭水化物)の摂取量は減少しています。
よって、4が誤りとなります。
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04
「食事バランスガイド」も全国的な食育活動の一つだといえます。
(2)記述の通り。フードマイレージとは食物を輸入するときの輸入重量とその輸送距離を掛けて求めた数字のことで、t・㎞(トン・キロメートル)という単位で表されます。この数字が大きくなるほど排出される二酸化炭素の排出量も多くなり環境にも良くありません。そのためこのフードマイレージを少なくするため、地産地消の推奨や、なるべく生産者と消費者を近くする努力が求められます。
(3)記述の通り。日本の食料自給率は、自給率の高い米の消費が減少し、飼料や原料を海外に依存している畜産物や油脂類の消費量が増えてきたことから、長期的に低下傾向で推移してきましたが、カロリーベースでは近年横ばい傾向で推移しています。
食料の価格や環境問題のことを考えると、地産地消が望まれています。
(4)誤り。脂質摂取の増大となっており、日本人の主食として摂取されていた『米』(炭水化物)の摂取量は減少しています。余談ですが、肥満体型なのに栄養失調という子供もいるようです。
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