調理師の過去問
令和元年度
栄養学 問24

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問題

調理師試験 令和元年度 栄養学 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

脂溶性ビタミンの供給に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
  • ビタミンAは、皮膚で作られる。
  • ビタミンDは、β(ベータ)-カロテンの摂取で生成する。
  • ビタミンEは、エルゴステロールに紫外線が当たると生成する。
  • ビタミンKは、納豆に多く含まれる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

脂溶性ビタミンは、ビタミンA・D・E・Kの4つです。水に溶けにくく、油に溶けやすいビタミンです。
調理のときに油を使用すると、吸収を助けることができます。

1:皮膚で作られるのは「ビタミンD」です。日光中の紫外線に当たると合成されます。皮膚にあるコレステロールの一種が紫外線に当たることで合成されます。

2:β‐カロテンの摂取で生成されるのは「ビタミンA」です。β‐カロテンは必要に応じて、体内でレチノールに変換されて、ビタミンAとして働きます。

3:きのこ類に含まれる「ビタミンD」は、エルゴステロールというビタミンD前駆体が紫外線に当たることでできます。

4:「ビタミンK」は納豆のほか、緑黄色野菜や海藻類に多く含まれます。血液凝固因子の合成や骨の形成に必要なビタミンです。
⇒よって正解です。

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02

正解は4です。

ビタミンには「水溶性ビタミン」と「脂溶性ビタミン」があり、脂溶性ビタミンにはビタミンA・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンKがあります。

脂溶性ビタミンは脂質に溶けやすく、肝臓や脂肪組織に蓄積されやすいのが特徴です。

【ビタミンA】
ビタミンAには、目の機能を高める、粘膜を強くする、免疫力を高めるなどの作用があります。

欠乏すると夜盲症を発症しやすくなり、過剰摂取すると肝臓障害を起こしやすくなります。

植物性食品に含まれるβ(ベータ)-カロテンはビタミンAの前駆体です。体内に入ると必要な分だけビタミンAとして働くので過剰摂取にはなりません。

【ビタミンE】
ビタミンEには、4種のトコフェロールがあり、大半がα(アルファ)-トコフェロールです。高い抗酸化作用を持っています。

【ビタミンD】
ビタミンDは、腸管からカルシウムが吸収されるのを促進する作用があり、骨を丈夫にします。

ビタミンDが含まれる食品はそれほど多くなく、魚介、卵、きのこから摂取できます。

ヒトは皮膚に紫外線を浴びてビタミンDの前駆体ビタミンD2を生成することもできます。

【ビタミンK】
ビタミンKは、止血作用、骨を丈夫にするはたらきを持ちます。腸内細菌からも生成できます。

納豆に多く含まれますが、血液の抗凝固剤を服用している人はビタミンKの大量摂取で薬の作用が阻害されるため、納豆の食べ過ぎに注意しなければなりません。



各選択肢については、以下のとおりです。
 
1 .ビタミンAは体で生成できず、食品から摂取する必要があるので、誤りです。皮膚で作ることができるのはビタミンDです。

2 .β(ベータ)-カロテンの摂取で生成されるのはビタミンAなので誤りです。

3 .エルゴステロールに紫外線が当たると生成されるのはビタミンD2なので、誤りです。エルゴステロールは、キノコにも多く含まれるビタミンD2の前駆体です。

4 .ビタミンKは納豆に多く含まれるので、正解です。

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03

正解は4です。

1.皮膚で作られるのは、ビタミンDです。
紫外線を浴びると皮膚でビタミンD3が作られ、肝臓や腎臓で加工されて活性型ビタミンDとなります。

2.β‐カロテンの摂取で生成されるのは、ビタミンAです。
β‐カロテンはニンジンやかぼちゃなどに多く含まれており、小腸などで吸収され体内の必要量に応じてビタミンAへと変換されます。

3.エルゴステロールに紫外線が当たると生成されるのは、ビタミンDです。
エルゴステロールはキノコ類などに含まれており、紫外線があたるとビタミンD2になります。
ビタミンD3と同様、体内で活性型ビタミンDとなり、体内のカルシウム沈着等の働きを発揮します。

4.ビタミンKは、納豆や、小松菜やほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれています。
出血した際に血液を固める血液凝固因子を活性化する他、骨の形成を促す働きを持っています。

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