調理師の過去問
令和元年度
食品衛生学 問30

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問題

調理師試験 令和元年度 食品衛生学 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

食器に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
  • 磁器は、陶器に比べ透光性がある。
  • メラミン樹脂製の食器は、電子レンジの加熱に向いている。
  • ガラス器は、急激な温度変化に強い。
  • ポリプロピレン製の食器は、熱硬化性樹脂である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

1:陶器と磁器の大きな違いは、材料の違いです。
磁器は陶器よりガラス質を多く含みます。
磁器は半分以上がガラス質になっているので、光を通します。
⇒よって正解です。

2:メラミン製の食器は電子レンジ不可です。
耐熱温度は約110℃です。

3:ガラス器は急激な温度変化に弱いです。

4:プラスチックには2種類あります。
熱硬化性樹脂は、加熱によって硬化し、再加熱で軟化しないものです。フェノール樹脂・尿素樹脂・
メラミン樹脂があてはまります。

熱可塑性樹脂は、再加熱で軟化し、冷やすと硬化するもので、この繰り返しが可能なものです。
ポリエチレン・「ポリプロピレン」・塩化ビニル・ポリカーボネートなどです。

ポリプロピレン製の食器は熱可塑性樹脂です。

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02

正解は1です。

1.磁器は、陶器に比べ透光性があります。
陶器は素地が荒く分厚く、少ししかガラス化していないため透光性はありません。磁器は高温で焼きしめられて素地がガラス化しているため、透光性があります。

2.メラミン樹脂製の食器は、電子レンジの加熱に向いていません。
メラミン樹脂は誘電特性という性質を持ち、食器が発熱し破損する恐れがあります。

3.ガラス器は、急激な温度変化に弱いです。
熱い状態のガラス器に氷や冷水を入れる等が原因で割れる恐れがあります。

4. ポリプロピレン製の食器は、熱可逆性樹脂です。熱可逆性樹脂とは、加熱により軟化、冷却により硬化を繰り返すことができる樹脂で、リサイクルすることができます。
熱硬化性樹脂とは、一度生成されたら再加熱しても軟化することはなく、温度変化を受けづらい樹脂です。フェノール系樹脂などがこれに当たります。

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03

正解は1です。

食器は主に陶磁器・ガラス器・木製器・プラスチック器・漆器・金属器などがあります。

陶磁器:土・石を成形して焼いたもの。陶器や磁器があります。

陶器は粘土で作られ、吸水性があります。傷つきやすく、叩くと濁った音がします。

磁気は陶石で作られ、透光性があり、丈夫で叩くと金属音がします。

ガラス器は透明で、耐熱性は高くありません。耐熱ガラス(ホウ珪酸ガラス)で作られたものは高温の料理屋や飲み物にも使えます。

木製器は木で作られた食器で、軽くて割れにくいところが特徴です。油に弱い、水に弱い、電子レンジで使えない、といったデメリットもあります。

プラスチック器は、熱硬化性樹脂(プラスチック)で作られた軽くて耐久性のある食器です。メラミン樹脂・ポリプロピレン製などさまざまな種類があります。

漆器は合成樹脂・木など素地」にウルシを塗った食器です。なめらかで、軽く保温性が高いところが魅力です。

金属器にはステンレス・アルミなどなどがあります。



各選択肢については、以下のとおりです。

1 .磁器は陶器に比べ透光性があるので、正解です。

2 .誤りです。メラミン樹脂製の食器は、加熱しても柔らかくならない「熱硬化性樹脂」ですが、耐熱温度は120℃で、電子レンジの加熱はできません。

3 .誤りです。ガラス器は熱に弱く、急激な温度変化によって割れやすい性質があります。

4 .ポリプロピレン製の食器は、加熱すると柔らかくなる「熱可逆性樹脂」なので誤りです。耐熱温度は120℃で電子レンジの加熱もできません。

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