調理師の過去問
令和元年度(再試験)
公衆衛生学 問3
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
調理師試験 令和元年度(再試験) 公衆衛生学 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
食品を汚染する環境物質に関する記述について、誤っているものを一つ選びなさい。
- 水俣病は、カドミウムを蓄積した魚介類の摂取により発生した。
- 食品に残留する農薬については、その残留許容濃度が定められている。
- PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、油症の原因になった。
- ダイオキシン類は、工場などからの排煙、排水中の濃度が規制されている。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
1.水俣病は、メチル水銀(有機水銀)を蓄積した魚介類の摂取によって熊本県水俣市で発生しました。
カドミウムが原因となったのは富山県のイタイイタイ病です。
2.食品に残留する農薬については、その残留許容濃度が定められています。
残留農薬の基準については、物質ごとに、毎日一生涯にわたり摂取し続けても健康への影響がないと推定される1日当たりの摂取量(ADI)を超えないよう設定されています。
3.ポリ塩化ビフェニルは、油症の原因になりました。油症とは、ダイオキシンであるPCBが混入した食用油を摂取し起こった中毒症です。
4.ダイオキシン類は、ダイオキシン類対策特別措置法により、工場などからの排煙、排水中の濃度が規制されています。
参考になった数111
この解説の修正を提案する
02
1:水俣病は、工場排水に含まれていたメチル水銀を蓄積した、魚介類の摂取により発生しました。
カドミウムはイタイイタイ病です。
⇒よって正解です。
2:残留農薬が一定量を超えると健康被害につながるため、我が国では食品中の残留農薬基準と使用方法を設けています。
3:PCB(ポリ塩化ビフェニル)が混入したものは、1968年のカネミ油症事件です。食用油の製造過程で混入しました。
4:ダイオキシンはプラスチック、PCB、ポリ塩化ビニルなどを燃やすと発生する猛毒の物質です。
「ダイオキシン類対策特別措置法」によって、環境基準が設定されています。
参考になった数21
この解説の修正を提案する
03
主な環境汚染物質
重金属(水銀・カドミニウム・ヒ素)
残留農薬
化学物質(PCB、DDTなど)
水銀(メチル水銀)は公害病の水俣病、カドミニウムはイタイイタイ病の原因になっています。
ヒ素は発がん性があり、暴露するとヒ素中毒を引き起こします。
PCBは慢性的な使用で人体に取り込まれやすく、中毒症状を起こすことがあります。1968年には、PCBの混入した「米ぬか油」による食中毒事故(油症状)が発生しました。
PCBは燃やすと毒性に強いダイオキシンの発生することが指摘されています。
食品中の残留農薬は健康を損ねる可能性があるので、食品を通した農薬の摂取量が健康への悪影響はないと推定される残留基準を設定しています。
各選択肢については、以下のとおりです。
1 .カドミウムは水俣病ではなくイタイイタイ病を引き起こすので誤りです。よって1を選ぶのが正しいです。
2 .食品に残留する農薬については、その残留許容濃度が定められています。
3 .PCBは油症の原因になっています。
4 .ダイオキシン類は、工場などからの排煙、排水中の濃度が規制されています。
参考になった数17
この解説の修正を提案する
前の問題(問2)へ
令和元年度(再試験)問題一覧
次の問題(問4)へ