調理師の過去問
令和3年度10月実施分
栄養学 問18
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問題
調理師試験 令和3年度10月実施分 栄養学 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
多糖類に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
- セルロースは、ヒトの消化酵素で分解される。
- アミロペクチンは、消化されるとぶどう糖と果糖を生じる。
- グリコーゲンは、主に肝臓と筋肉に存在する。
- でん粉は、体内で1g当たり9kcalのエネルギーを発生する。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「グリコーゲンは、主に肝臓と筋肉に存在する。」です。
セルロースは、食物繊維の主要成分です。
ヒトはセルロースの消化酵素を持たないため、セルロースは消化分解されず、
排便されます。
アミロペクチンはぶどう糖が多数結合したものです。
アミロペクチンは、消化されるとぶどう糖を生じます。
グリコーゲンは、主に肝臓と筋肉に存在します。
グリコーゲンは、複数のブドウ糖がつながった多糖類です。
必要な時に、グリコーゲンがぶどう糖に分解され、エネルギーとなります。
また、肝臓にあるグリコーゲンは、血糖維持の役割もしています。
炭水化物のうち、ショ糖やでん粉といった糖質は、体内で1g当たり4kcalの
エネルギーを発生します。
・炭水化物4kcal/g
・たんぱく質4kcal/g
・脂質9kcal/g
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02
グリコーゲンは、主に肝臓と筋肉に存在します。
「グリコーゲン」は、生物(動物)の肝臓や筋肉に含まれている多糖類で、活動するためのエネルギー源になっています。
「多糖類」は糖1個からなる「単糖」がたくさん結合したもの。グリコーゲンは単糖類のグルコース(ブドウ糖)が結合したものです。
※ちなみに「グリコーゲンは植物に含まれるか」という問題が出題されることもあります。こちらは×になります。
各選択肢については、以下のとおりです。
× セルロースはヒトの消化酵素で分解されません。セルロースは植物に含まれる多糖類であり、不溶性の食物繊維です。炭水化物は糖質と食物繊維に分類され、糖質は消化されてエネルギー源になりますが、食物繊維はヒトの消化酵素で分解できないので消化されません。
× アミロペクチンは消化されるとぶどう糖(グルコース)を生じますが、果糖は生じません。アミロペクチンはぶとう糖が結合した多糖類で、米のでんぷんに含まれます。果糖(フルクトース)は果物に含まれるもので、アミロペクチンには含まれないので誤りです。
○ グリコーゲンは、主に肝臓と筋肉に存在します。
× 体内で1g当たり9kcalのエネルギーを発生するのは「脂質」なので誤りです。糖質・たんぱく質は1gあたり4kcal、脂質は1gあたり9kcalです。
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03
正解は「グリコーゲンは、主に肝臓と筋肉に存在する。」です。
セルロースは、ヒトの消化酵素で分解できません。ごぼうや大豆などに含まれている不溶性食物繊維です。
炭水化物は大きく糖質と食物繊維に分けられ、糖質は消化されエネルギーとなりますが、食物繊維は消化されず排出されます。
アミロペクチンは、消化されるとぶどう糖を生じます。ぶどう糖と果糖に分解されるのは砂糖です。
グリコーゲンは、主に肝臓と筋肉に存在します。
肝臓に蓄えられたグリコーゲンは、血中の血糖値を一定に保つためなどに使われ、
筋肉に蓄えられたグリコーゲンは、筋運動のエネルギー源として使われます。
でん粉など糖質は、体内で1g当たり4kcalのエネルギーを発生します。
1g当たり9kcalのエネルギーを発生するのは脂質です。また、たんぱく質は1g当たり4kcalを発生します。
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