調理師の過去問
令和3年度10月実施分
栄養学 問17
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問題
調理師試験 令和3年度10月実施分 栄養学 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
食事と人体の構成成分に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
- 人体は、主に酸素( O )、炭素( C )、水素( H )、イオウ( S )の4元素で構成されている。
- 人体の構成成分は、合成と分解を繰り返し常に入れ替わっている。
- 食事の構成成分と人体の構成成分の重量(kg)当たりに含まれる栄養素の割合は、変わらない。
- 体重(kg)当たりに含まれる糖質の割合は、無機質(ミネラル)より多い。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は(2) 人体の構成成分は、合成と分解を繰り返し常に入れ替わっています。
私たちの体内では、摂取した食べ物が材料となって体に必要な物質に合成(同化作用)、分解(異化作用)されています。そして、その繰り返しによって常に古い細胞が新しい細胞に作り替えられています。この一連の現象を「代謝」といいます。
各選択肢については、以下のとおりです。
(1)× 人体は、主に酸素( O )、炭素( C )、水素( H )、窒素( N )の4元素で構成されています。設問には窒素(N)ではなくイオウ(S)が混ざっているので誤りです。
(2)○ 人体の構成成分は、合成と分解を繰り返し常に入れ替わっています。
(3)× 食事によって構成成分は異なるので誤りです。
(4)× 体重(kg)当たりに含まれる糖質の割合は、無機質(ミネラル)より少ないです。
無機質(ミネラル)は5%、糖質は1%です。
【体を構成する成分の割合】(成人男女の平均)
水 57%
脂質 21%
たんぱく質 16%
無機質(ミネラル)5%
糖質 1%
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02
正解は2です。
1.人体は、主に酸素( O )、炭素( C )、水素( H )、窒素( N )の4元素
で構成されています。
2.人体の構成成分は、合成と分解を繰り返し常に入れ替わっています。
3.食事の構成成分と人体の構成成分の重量(kg)当たりに含まれる栄養素の
割合は、異なります。
食事摂取基準食事と、人体構成成分の割合を比較すると、食事において
糖質の占める割合は大きいものの、人体に糖質はわずかしか
存在しないことがわかります。
栄養素の食事摂取基準
・タンパク質 13~20%(65歳以上は15~20%)
・脂質 20~30%
・炭水化物(糖質と食物繊維をあわせたもの) 55~60%
人体の構成成分の割合
・水分 約55~60%
・タンパク質 約18%
・脂質 約17~22%
・ビタミン、ミネラル 約5%
・糖質 約1%
4.体に含まれる糖質の割合は、無機質より低いです。
これは、糖質の大部分はエネルギーとして消費されるのと、
余分な糖質は脂肪となって体内に蓄積されるためです。
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03
正解は「人体の構成成分は、合成と分解を繰り返し常に入れ替わっている。」です。
人体は、主に酸素( O )、炭素( C )、水素( H )、窒素( N )の4元素で構成されており、イオウは含まれていません。
人体の構成成分は、合成と分解を繰り返し常に入れ替わっています。そのため正解です。
食べ物を摂取、吸収することで体が組成され、また、分解され常に細胞は新しく生まれ変わります。これを代謝といいます。
食事の構成成分と人体の構成成分の重量(kg)当たりに含まれる栄養素の割合は、異なります。
体重(kg)当たりに含まれる糖質の割合は、無機質(ミネラル)より少ないです。
人体における無機質の割合は5%、糖質の割合は1%未満です。食事として摂取する糖質は多いですが、その大部分がエネルギーとして消費され、余りは脂肪として蓄えられるためほぼ人体には存在しません。
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