調理師の過去問
令和4年度
食文化概論 問4

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問題

調理師試験 令和4年度 食文化概論 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

フランス料理に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
  • 各地方の伝統的な郷土料理が受け継がれており、パスタにはラザーニャ、ラヴィオリなど百種類以上ある。
  • オリーブオイル、にんにく、豆、豚肉加工品が多く使われる。
  • 何百種類ものソースが料理の種類を増やし、味の多様性を引き出している。
  • 調理法は単純で、肉料理ならローストビーフ、オックステールシチュー、キドニーパイなど家庭料理に名物が多い。

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この過去問の解説 (3件)

01

フランス料理は世界三大料理の一つで西洋料理の中心で国際的な宴ではフランス料理が提供されていることが多い特徴があります。

フランス料理の特徴は各種スパイスと数多いソース、ワインです。

選択肢1. 各地方の伝統的な郷土料理が受け継がれており、パスタにはラザーニャ、ラヴィオリなど百種類以上ある。

各地方の伝統的な郷土料理が受け継がれています。

プロヴァンス料理バスク料理ラングドック料理アルザス料理ピカルディー料理ノルマンディー料理ブルターニュ料理オーヴェルニュ料理ブルゴーニュ料理ロワール料理サヴォワ料理が主な地方料理です。

選択肢2. オリーブオイル、にんにく、豆、豚肉加工品が多く使われる。

フランス料理はフォアグラトリュフエスカルゴなどが使われます。

選択肢3. 何百種類ものソースが料理の種類を増やし、味の多様性を引き出している。

フランス料理は何百種類ものソースが料理の種類を増やし、味の多様性を引き出しています。

農産物畜産物魚介類に恵まれた豊かな食文化を持っています。

選択肢4. 調理法は単純で、肉料理ならローストビーフ、オックステールシチュー、キドニーパイなど家庭料理に名物が多い。

フランス料理は調理法や調味料をこだわるのが特徴です。

フランス料理はシンプルな食材を調理法や調味料で芸術レベルまで引き上げて仕上げます。

まとめ

フランス料理はすべてが高級なイメージがありますが、比較的に庶民的な料理も数多く提供しています。

また、フランスは食後にチーズを食べる習慣が根付いています。

参考になった数44

02

フランス料理とはフランスで発祥した様々な食文化の総称のことです。

トルコ料理、中華料理、フランス料理が世界三大料理です。

選択肢1. 各地方の伝統的な郷土料理が受け継がれており、パスタにはラザーニャ、ラヴィオリなど百種類以上ある。

×

パスタはイタリア料理です。

イタリアには500種類以上のパスタがあります。

選択肢2. オリーブオイル、にんにく、豆、豚肉加工品が多く使われる。

×

フランス料理によく使うのはオリーブオイルではなくバターです。

選択肢3. 何百種類ものソースが料理の種類を増やし、味の多様性を引き出している。

フランス料理の特徴はソースが700種類以上もあり、フランス料理と言えばソースと言われるほどです。

選択肢4. 調理法は単純で、肉料理ならローストビーフ、オックステールシチュー、キドニーパイなど家庭料理に名物が多い。

×

ローストビーフ、オックステールシチュー、キドニーパイはイギリスを代表する料理です。

まとめ

フランス料理はイタリア料理から影響を受け形成され、宮廷料理として発展していきました。

世界中で愛されている料理で、たくさんの種類そしてさまざまメニューがあります。

それぞれの料理の特徴や使われる食材などを頭にいれておきましょう。

参考になった数40

03

正解は、「何百種類のソースが料理の種類を増やし、味の多様性を引き出している。」です。

選択肢1. 各地方の伝統的な郷土料理が受け継がれており、パスタにはラザーニャ、ラヴィオリなど百種類以上ある。

不正解です。

フランスでも各地方の伝統的な郷土料理が受け継がれていますが、パスタはイタリア料理ですので誤りです。

フランスは地方により気候や土壌、産物も様々です。

牧畜が盛んな地域では、ジビエ料理や加工肉料理、乳製品を使用した料理が代表的です。

ワインが産物の地方では、ソースの種類が豊富であり、料理も多彩であったりします。

ワインの名産地は、交易の要所であり食文化の中心であると言えるでしょう。

したがって、上記の選択肢は誤りです。

選択肢2. オリーブオイル、にんにく、豆、豚肉加工品が多く使われる。

不正解です。

フランス料理では、バター、エシャロット、ワインがよく使われます。

また、フォンと呼ばれる出汁も料理によく使います。

フォン・ド・ヴォー:仔牛のフォン(出汁)。

フォン・ド・ヴォライユ:鳥のフォン。

フォン・ド・ポワソン:魚のフォン。

ブイヨン・ド・レギューム:野菜のフォン。

したがって、上記の選択肢は誤りです。

選択肢3. 何百種類ものソースが料理の種類を増やし、味の多様性を引き出している。

正解です。

フランス料理には、何百種類ものソースがあります。

その最も大きな要因は、ワインにあります。

フランスはワイン大国で、料理とワインのマリアージュを重視するほどです。

(マリアージュ:結婚。相性が非常に良いこと。)

ワインの数ほどソースがあり、そのソースが多種多様な料理を生み出しているのです。

したがって、上記の選択肢は正しいです。

選択肢4. 調理法は単純で、肉料理ならローストビーフ、オックステールシチュー、キドニーパイなど家庭料理に名物が多い。

不正解です。

フランス料理の調理法は単純ではありません。

また、ローストビーフ、オックステールシチュー、キドニーパイはイギリス料理です。

フランス料理の調理法は、「加熱」の過程だけでも10種類以上あります。

野菜の下ごしらえのみじん切りですらも、大きさが異なるだけで名前も変わります。

フランスの家庭料理といえば、「カスレ」「パルマンティエ」「ステーク・フリット」などがあります。

したがって、上記の選択肢は誤りです。

まとめ

フランス料理は、中国料理、トルコ料理に並ぶ世界三大料理のひとつです。

フランス料理が日本に浸透したのは、小野正吉氏(ホテルオークラ)や村上信夫氏(帝国ホテル)などの名料理人の活躍があってこそのものなのです。

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