調理師 過去問
令和6年度
問3 (公衆衛生学 問3)

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問題

調理師試験 令和6年度 問3(公衆衛生学 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

毎年実施されるが、3年ごとには健康票で自覚症状の状況、通院の状況、健康意識などを把握する大規模調査が行われるものとして、正しいものを一つ選びなさい。
  • 国勢調査
  • 国民健康・栄養調査
  • 国民生活基礎調査
  • 人口動態調査

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は衛生統計の項目から出題されます。人口静態統計、人口動態統計、疾病統計を理解することが大事です。

選択肢1. 国勢調査

国勢調査は5年ごとに実施され、日本国内の人口・世帯に関する調査です。健康状態に特化した調査ではないです

 

 


 

選択肢2. 国民健康・栄養調査

健康増進法に基づき、身体、栄養摂取、食生活状況などの調査を1年ごとに実施するもので、健康状態を調整するものではないです。

選択肢3. 国民生活基礎調査

国民生活についての調査で、毎年調査されるもので、3年ごとに大規模調査が行われるものです。

 

選択肢4. 人口動態調査

人口動態調査は、出生・死亡・婚姻・離婚などの人口の変動を把握するための調査で、健康意識や通院状況の調査ではないです。


 

 

まとめ

この問題に対しての内容、活動を理解しておくことが大事です。

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02

「国民生活基礎調査」が正解です。

 

ポイントは「3年ごとに大規模調査」「健康票」「自覚症状の状況、通院の状況、健康意識」です。調理師試験でこのキーワードが出てきたら「国民生活基礎調査」と判断したいです。

 

 国民生活基礎調査」には「簡易調査」と「大規模調査」の2種類があり、3年ごとに大規模調査が実施され、それ以外の年は簡易調査が行われています。問題文の「毎年実施されるが、3年ごとには大規模調査が行われる」はそのことを指しています。

 

また、簡易調査で調査されるのは「世帯票」と「所得票」の2項目ですが、3年ごとに実施される大規模調査では「健康票」「介護票」「貯蓄票」が増えて計5項目となります。それが問題文に出てくる「3年ごとには健康票で」に該当します。

 

では、各選択肢についてみてみましょう。

選択肢1. 国勢調査

誤りです。 「国勢調査」は毎年実施していません。5年に一度国民の全世帯を対象に実施されています。

 

国勢調査は人口、世帯の実態を把握するために実施されます。

 

ちなみに正解の「国民生活基礎調査」は、全世帯が対象ではなく、全国から無作為に選んだ世帯に調査を依頼しています。その点も国勢調査と異なっているのです。

選択肢2. 国民健康・栄養調査

誤りです。「国民健康・栄養調査」は毎年実施されますが、3年ごとに大規模調査は行われていません。

 

また、調査の目的や内容も異なります。国民健康・栄養調査」は、国民の身体の状況、栄養摂取量、生活習慣の状況を明らかにすることが目的で、全国から無作為に選ばれた世帯が調査の対象となっています。

選択肢3. 国民生活基礎調査

正解です。

 

国民生活基礎調査」は、各世帯における保健・医療・福祉・年金・所得などの基礎的な事項の統計をとるために実施される統計調査です。全国から無作為に選ばれた世帯が対象となっています。

 

国民生活基礎調査は毎年行われますが、そのうち3年ごとに行われる「大規模調査」には「健康票」の項目が追加されます。

 

健康票は、自覚症状、通院、日常生活への影響、健康意識、こころの状態、健康診断、がん検診の受診といった健康状況を把握する内容となっています。

 

選択肢4. 人口動態調査

誤りです。人口動態調査は毎年、3年に一度という方法で統計を取っていません。

 

人口動態調査とは、出生、死亡、死産や婚姻といった人口の動きを把握するために行われる調査です。各市町村の届け出を元に都道府県、保健所などの単位で毎月統計をデータを公開しています。

まとめ

この問題に出てくる「国勢調査」「国民健康・栄養調査」「国民生活基礎調査」「人口動態調査」は、いずれも重要な衛生統計です。

 

調理師試験では、この組み合わせで同じような問題が出やすいので、過去問題を解いて確実に覚えておくとよいでしょう。

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