調理師 過去問
令和6年度
問39 (食品衛生学 問14)

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問題

調理師試験 令和6年度 問39(食品衛生学 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

食肉とその主な食中毒の病因物質の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。
  • 牛肉 ――― サルコシスティス・フェアリー
  • 馬肉 ――― カンピロバクター
  • 豚肉 ――― E型肝炎ウイルス
  • 鶏肉 ――― 腸管出血性大腸菌

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題は 「食肉とその主な食中毒の病因物質の正しい組み合わせを選ぶ」 ものです。まず食中毒の原因物質から目をつけ、関係する食品を見る事で簡単に答えることができます。

選択肢1. 牛肉 ――― サルコシスティス・フェアリー

サルコシスティス・フェアリーは豚肉や馬肉が感染源となる寄生虫で、牛肉との関連性は薄いです。

選択肢2. 馬肉 ――― カンピロバクター

カンピロバクターは主に鶏肉や未加熱の飲料水、牛肉に関連します。馬肉が主な原因となることは少ないです。

選択肢3. 豚肉 ――― E型肝炎ウイルス

E型肝炎ウイルスは豚肉やイノシシ肉、シカ肉が感染源となることが多いです。特に加熱が不十分なレバーなどで感染します。

選択肢4. 鶏肉 ――― 腸管出血性大腸菌

腸管出血性大腸菌(O157など)は牛肉(特にひき肉)に関連します。鶏肉では主にサルモネラ菌やカンピロバクターが問題となります。


 

まとめ

食品に対する食中毒原因物質をまとめ、理解することが大切です。まず原因物質に目を通し、そこから食材を見ることで簡単に解答することができます。

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02

正解は、「豚肉 ――― E型肝炎ウイルス」です。

 

各選択肢については、以下のとおりです。

選択肢1. 牛肉 ――― サルコシスティス・フェアリー

誤りです。

 

サルコシスティス・フェアリーは、馬肉から発症します。

選択肢2. 馬肉 ――― カンピロバクター

誤りです。

 

カンピロバクターは、鶏肉から発症します。

選択肢3. 豚肉 ――― E型肝炎ウイルス

正解です。

選択肢4. 鶏肉 ――― 腸管出血性大腸菌

誤りです。

 

腸管出血性大腸菌は、豚肉から発症します。

参考になった数4

03

正解は 「豚肉 ー E型肝炎ウイルス」 です。

 

残りの3つの選択肢サルコシスティス・フェアリー(馬肉)」「カンピロバクター(鶏肉)」「腸管出血性大腸菌(牛肉)」は、調理師試験問題の定番の組み合わせです。

 

今回の問題は、これらの選択肢が正しい組み合わせになっていません。そのことに気付けば、スムーズに解答できるかと思います。

 

では、各選択肢をみてみましょう。

選択肢1. 牛肉 ――― サルコシスティス・フェアリー

誤りです。サルコシスティス・フェアリーは生の馬肉を食べることで食中毒を起こします。牛肉は関係ありません。

選択肢2. 馬肉 ――― カンピロバクター

誤りです。カンピロバクターは、牛・豚・鶏など生の食肉や生のレバー、特に加熱が不十分な鶏肉鳥刺し・タタキなどで食中毒が起こりやすくなっています。

 

なお、馬はカンピロバクターのリスクが低いとされています。

選択肢3. 豚肉 ――― E型肝炎ウイルス

そのとおり、豚肉は E型肝炎ウイルスの感染源の一つです。イノシシ、シカ、豚など生の食肉やレバーから感染した例があります。

 

試験対策として覚えておきたいのは、肝炎ウイルスはA・B・C・D・E型があり、この中で食品を介して経口感染して肝炎を発症させるのは、A型肝炎ウイルスE型肝炎ウイルスという点です。

選択肢4. 鶏肉 ――― 腸管出血性大腸菌

誤りです。 腸管出血性大腸菌は牛肉やレバー、野菜、井戸水などを介して食中毒が起こっています。

 

腸管出血性大腸菌は牛の腸管や糞便から検出されることが多く、特に加熱が不十分な牛肉で食中毒が起こりやすくなっています。

 

鶏肉や豚肉も全くリスクがないわけではありませんが、腸管出血性大腸菌を保菌しているのは牛が多いことから、「鶏肉ー 腸管出血性大腸菌」ではなく「牛肉ー腸管出血性大腸菌」の組み合わせが正しいと考えます。

まとめ

調理師試験対策としては、

サルコシスティス・フェアリー 馬肉

カンピロバクター  鶏肉

腸管出血性大腸菌  牛肉

 

の組み合わせを知っておくと、同じパターンの問題が解きやすいかと思います。E型肝炎ウイルスは食品から感染することを覚えておきたいです。

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