中小企業診断士の過去問
平成27年度(2015年)
経済学・経済政策 問15

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成27年度(2015年) 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

いま、2つの財、財X1と財X2を消費可能な個人の効用最大化行動を考える。当該の個人は、所得80を有し、財X1の価格は2、財X2の価格は4という条件のもとで、効用が最大になるよう財X1の消費量x1と財X2の消費量x2とを組み合わせることができる。この個人の効用関数はU=x1x2と与えられており、合理的な当該個人は、x1=20、x2=10という組み合わせを選択することが分かっている。下図では、縦軸の切片aと横軸の切片bとを結ぶ予算制約線と無差別曲線Uの接点として、効用最大化の行動が図示されている。
この状況を説明する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
問題文の画像
  • この個人は、所得80の使い道として、x1=20、x2=10以外の組み合わせを選択することで効用を一層高める余地が残されている。
  • 財X2の消費量がゼロならば、財X1を30消費することで所得80を使い切ることができる。
  • 縦軸の切片aの値は、財X1の価格に応じて変化する。
  • 無差別曲線U上の2財の組み合わせ(x1,x2)では、いずれも効用水準が200で一定である。

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この過去問の解説 (2件)

01

予算制約線は、消費者が購入できる組み合わせの境界線のことです。

無差別曲線は、消費者の満足度を同じ水準に保つ消費の組み合わせのことです。

要するに、2線の交点が消費者が購入できる最も満足度の高い組み合わせとなります。

1 間違い

上記の理由から本問が間違いなのは明白です。

2 間違い

式 x2=20-1/2x1に当てはめて考えると、x1=40になります。

x1が40個×2=80 となります。

3 間違い

切片a は、所得の大きさに応じて変化します。

4 正解

無差別曲線の効用関数はU=x1x2 と与えられています。

よって、U=10×20=200で一定です。

よって、正解は4

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02

項番1:不適切です。
最適消費点以外の消費量の組み合わせを選択した場合、効用は低下します。

項番2:不適切です。
財X2の消費量がゼロの場合、財X1は40消費することで所得80を使い切ることができます。

項番3:不適切です。
切片aは所得と財X2の価格に応じて変化します。

項番4:適切です。
記述の通りです。

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