中小企業診断士の過去問
平成27年度(2015年)
経済学・経済政策 問19

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成27年度(2015年) 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

財務省によれば、わが国の2013年度末の公債残高は、GDPの2倍程度であり、財政再建の必要性が指摘されている。財政再建のためには、行政の効率化による支出削減と増税による収入増とを適切に組み合わせることが必要になろう。こうした状況を踏まえて、以下では税に関する経済モデルを考えている。下記の設問に答えよ。

いま、価格に反応しない垂直な需要曲線と一定の傾きを持つ供給曲線が、それぞれ実線の直線で下図に描かれている。このとき、政府が従量税を課すと、図中の点線の直線で示されているような形で課税後の供給曲線が描かれるものとする。この図に関する説明として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
なお、以下では「税の大きさ」とは財1単位あたりの税を意味する。
問題文の画像
  • 税収と税の大きさには図Aのような関係があり、課税による死重損失は発生しない。
  • 税収と税の大きさには図Bのような関係があり、課税によって死重損失が発生する。
  • 税収と税の大きさには図Cのような関係があり、課税によって死重損失が発生する。
  • 税収と税の大きさには図Dのような関係があり、課税によって死重損失が発生する。
  • 税収と税の大きさには図Dのような関係があり、課税による死重損失は発生しない。

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この過去問の解説 (2件)

01

従量税とは、酒税やガソリン税などのように金額に関係なく1Lあたりいくらというような課税のシステムです。対比語は従価税です。

本文においては、需要曲線が縦軸に並行になっています。これは価格に関係なく需要が一定であることを示しています。

需要が一定であるということは、課税をしても量は変化しないということです。

このことから、正解は1の図のAの量に税収は税の大きさに正比例で大きくなることがわかります。

よって、正解は1

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02

課税によって供給曲線がシフトし価格が変化しても、需要量は変化せず一定となります。そのため課税額と税収との関係が正比例となる図Aが正しく示された図となります。

よって項番1が正解です。

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