中小企業診断士の過去問
平成27年度(2015年)
財務・会計 問4
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 財務・会計 平成27年度(2015年) 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
株主総会の決議により、その他資本剰余金を取り崩して600,000円配当することにした。なお、資本金は4,000,000円、準備金の合計は950,000円である。このとき積み立てるべき準備金の種類と金額の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
【準備金の種類】
a 資本準備金
b 利益準備金
【金額】
c 50,000円
d 60,000円
【準備金の種類】
a 資本準備金
b 利益準備金
【金額】
c 50,000円
d 60,000円
- aとc
- aとd
- bとc
- bとd
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この過去問の解説 (2件)
01
通常配当を行う場合は配当金の10%を準備金として積み立てる必要があります。
しかし積み立てる金額の上限は資本金の25%となります。
本問の場合、600,000円の10%は60,000円となりますが、配当前の段階で準備金の合計が950,000円あり、資本金は4,000,000円ある状態です。
資本金4,000,000円の25%は1,000,000円ですので積み立てる金額の上限は
1,000,000-950,000=50,000
であることが分かります。
積み立てるべき金額よりも上限までの金額の方が小さいため、積み立てるべき準備金は50,000円となります。
また、準備金の種類は、配当金を用意するために取り崩す剰余金によって異なります。
利益剰余金から取り崩す場合:利益準備金
資本剰余金から取り崩す場合:資本準備金
となります。
よって今回は資本準備金に積み立てる事となります。
以上より
準備金の種類:資本準備金
積立金額:50,000円
となるため、項番1が正解です。
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02
配当を行う場合の準備金、剰余金の扱いについての問題です。
配当を行う場合、10%を準備金として積み立てる
資本金×1/4-(資本準備金+利益準備金)
上記、2つのうち、どちらか低い方を積み立てます。
600,000×0.1=60,000
4,000×1/4-950,000=50,000
よって、50,000を積み立てます。
資本剰余金からの取り崩しの場合は、資本準備金に積み立てます。
正解は、1
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