中小企業診断士の過去問
平成27年度(2015年)
財務・会計 問21
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 財務・会計 平成27年度(2015年) 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
この設問は、(問45)の続きの設問となります。
D社は、4つの投資案(①〜④)の採否について検討している。同社では、投資案の採否を正味現在価値法(NPV法)に基づいて判断している。いずれの投資案も、経済命数は3年である。
4つの投資案の初期投資額および第1期末から第3期末に生じるキャッシュフローは、以下の表のとおり予測されている。初期投資は第1期首に行われる。なお、法人税は存在せず、割引率は8%とする。
4つの投資案は相互に独立しており、D社は複数の投資案を採択することが可能である。しかし、資金の制約があり、初期投資額の上限は380百万円である。このとき、採択すべき投資案の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
なお、D社は他の投資案を有しておらず、380百万円のうち初期投資に使用されなかった残額から追加のキャッシュフローは生じない。
この設問は、(問45)の続きの設問となります。
D社は、4つの投資案(①〜④)の採否について検討している。同社では、投資案の採否を正味現在価値法(NPV法)に基づいて判断している。いずれの投資案も、経済命数は3年である。
4つの投資案の初期投資額および第1期末から第3期末に生じるキャッシュフローは、以下の表のとおり予測されている。初期投資は第1期首に行われる。なお、法人税は存在せず、割引率は8%とする。
4つの投資案は相互に独立しており、D社は複数の投資案を採択することが可能である。しかし、資金の制約があり、初期投資額の上限は380百万円である。このとき、採択すべき投資案の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
なお、D社は他の投資案を有しておらず、380百万円のうち初期投資に使用されなかった残額から追加のキャッシュフローは生じない。
- 投資案①、投資案②、および投資案③
- 投資案①、投資案②、および投資案④
- 投資案②および投資案③
- 投資案②および投資案④
- 投資案③および投資案④
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この過去問の解説 (2件)
01
投資案①NPV 設問記載の表より33百万円
投資案②NPV 70×0.93+60×0.86+50×0.79-120≒約36百万円
投資案③NPV 80×2.58-160=約46百万円
投資案④NPV 40×2.58-120=-16.8百万円
このうち④はNPVがマイナスとなるため、採択しません。残りの①~③より最適な組み合わせを検討します。
NPVの数値が大きい順に採択すると③46百万円②36百万円①33百万円となります。
しかしながら、②までを選択した時点で投資額合計が280万円となることから①まで追加投資をした場合400万円と、上限380百万円を超過してしまいます。
以上より投資案②および③を選択することが最も適切な選択となります。
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02
投資の意思決定においては、投資可能な範囲でNPVが最も高いものを選択します。
本問では、すでに投資案1はNPVが表示されています。
投資案2は、複利現価係数に各年のキャッシュフローをかけて足し合わせて求めます。(初年度の投資額キャッシュアウトフローは引き算します)。
投資案3は、3年目の年金現価係数とキャッシュフローをかけて求めます。
(初年度の投資額キャッシュアウトフローは引き算します)。
投資案1 33百万円
投資案2 36百万円
投資案3 46百万円
投資案4は、年金現価係数を使って計算すると、
投資案4 -16.8百万円となります。
よって、優先順位は、投資案3→投資案2→投資案1となります。
投資額を見ると、投資案1,2が120百万円、投資案3が160百万円
投資上限が380百万円であることから、優先順位から3と2に投資することとなります。
よって、正解は、投資案②および投資案③
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