中小企業診断士の過去問
平成27年度(2015年)
財務・会計 問24
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 財務・会計 平成27年度(2015年) 問24 (訂正依頼・報告はこちら)
資本資産評価モデル(CAPM)に関する記述として最も適切なものはどれか。
- βが0以上1未満である証券の期待収益率は、無リスク資産の利子率よりも低い。
- βがゼロである証券の期待収益率はゼロである。
- 均衡状態においては、すべての投資家が、危険資産として市場ポートフォリオを所有する。
- 市場ポートフォリオの期待収益率は、市場リスクプレミアムと呼ばれる。
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この過去問の解説 (2件)
01
CAPM 資本資産評価モデルについての出題です。
公式の意味を理解して解答すれば解けるでしょう。
CAPM=安全利子率+β×(市場ポートフォリオの期待収益ー安全利子率)
1 間違い
上記の式を見れば、βが0以上1未満でも証券の期待収益率が無リスク資産の利子率(=安全利子率)より低くなることはありません。
2 間違い
βがゼロの場合、株式の期待収益=安全利子率であり、ゼロではありません。
3 正しい
均衡状態において投資家はリスクに見合ったリターンを得ることが可能となります。そのため、危険資産としてポートフォリオを持ちます。
4 間違い
市場リスクプレミアムとは、市場ポートフォリオの期待収益率ー安全利子率のことを指しています。
よって、正解は3
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02
βが0以上1未満であっても証券の期待収益率は無リスク資産の利子率よりも高くなります。
項番2:不適切です。
βがゼロであっても無リスク資産の利子率が加算されますので期待収益率がゼロにはなりません。
項番3:適切です。
記述の通りです。
項番4:不適切です。
市場ポートフォリオの期待収益率は市場リスクプレミアム(市場ポートフォリオの期待収益率̠-無リスク利子率)に無リスク資産の利子率を足したものになります。
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