中小企業診断士の過去問
平成28年度(2016年)
経済学・経済政策 問21
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成28年度(2016年) 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
いま、AさんとBさんだけが存在し、それぞれコメと豚肉のみが生産可能な世界を考える。下表は、AさんとBさんが、ある定められた時間Tのすべてを一方の生産に振り向けた場合に生産可能な量を示している。また、下表にもとづく2人の生産可能性フロンティアは、下図にある右下がりの直線のように描けるものとし、AさんとBさんは、自らの便益を高めるために生産可能性フロンティア上にある生産量の組み合わせを選択する。
このような状況を説明する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
このような状況を説明する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
- Aさんは、いずれの財の生産においても、Bさんに対して比較優位を有するために、Bさんとの生産物の交換から便益を得ることができない。
- Aさんは、いずれの財を生産するにせよBさんよりも生産性が高く、絶対優位を有するために、Bさんとの生産物の交換から便益を得ることができない。
- 比較優位性を考慮すると、Aさんはコメの生産に、Bさんは豚肉の生産にそれぞれ特化し、相互に生産財を交換し合うことで、双方が同時に便益を高めることができる。
- 豚肉の生産について、AさんはBさんに対して比較優位を有する。
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この過去問の解説 (2件)
01
Aさんは豚肉に対して、Bさんはコメに対して比較優位があります。
2:不適切です。
Aさんには絶対優位がありますが、比較優位に基づいてBさんと互いの生産物を交換することで便益を得ることができます。
3:不適切です。
項番1の説明の通り、Aさんは豚肉に対して、Bさんはコメに対して比較優位があります。
4:適切です。
記述の通りです。
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02
比較優位説に関する問題です。
与えられている表から、Aさんは豚肉に比較優位を持っていることがわかります。コメの生産量を1に置き換えると、Aの豚肉の生産量は4分の1(40/160)ですが、Bさんの豚肉の生産量は6分の1(20/120)だからです。
比較優位説は仕事の相対的な得意さを比較します。Aさんが豚肉に比較優位を持っているため、Bさんはコメに比較優位を持つことになります。
Aさんは、いずれの財の生産においても、Bさんに対して絶対優位を有するが、Bさんとの生産物の交換から便益を得ることができます。
冒頭の解説より、Aさんが、いずれの財の生産においても、Bさんに対して比較優位を有することはありません。
Aさんは、Bさんとの生産物の交換から便益を得ることができます。
Aさんは豚肉を、Bさんはコメをそれぞれ生産して、お互いに交換することで便益を得ることができます。
Aさんは豚肉の生産に、Bさんはコメの生産にそれぞれ特化します。
正解の選択肢となります。
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