中小企業診断士の過去問
平成28年度(2016年)
財務・会計 問25
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 財務・会計 平成28年度(2016年) 問25 (訂正依頼・報告はこちら)
以下のグラフは、ポートフォリオ理論の下での、すべてのリスク資産と無リスク資産の投資機会集合を示している。これに関して、下記の設問に答えよ。
無リスク資産が存在する場合の記述として最も適切なものはどれか。
無リスク資産が存在する場合の記述として最も適切なものはどれか。
- 均衡状態においては、すべての投資家が所有する危険資産と無リスク資産の比率は同じである。
- 資金の借り入れが、無リスク資産利子率において無制限に可能である場合、投資家はD - E間を選択せず、F - D間から各自のリスク回避度に応じてポートフォリオを選択する。
- すべてのリスク回避的な投資家は無リスク資産のみに投資する。
- 点Dを選択する投資家も存在する。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は「点Dを選択する投資家も存在する。」です。
【基礎知識】
無リスク資産のある場合の効率的ポートフォリオの問題です。
当然、リスクが低くてリターンが大きい方がいいので、投資家はできるだけグラフの中の左上の組み合わせを求めます。
今、リスク資産A、Cのみの組み合わせを考えると、その保有比率でリスクとリターンの関係はAからCまでの曲線を描きます。無リスク資産のみで構成するとFになります。
この時、無リスク資産、リスク資産の組み合わせはFDの間になります。Fの場合は無リスク資産のみ、Dの場合はリスク資産のみの組み合わせになります。
さらにリターンが大きくなるDEの範囲はDよりも投資が必要となり、借入金を準備する必要があります。
誤り。投資家がリスク回避かどうかでポートフォリオは変わります。
誤り。借入金が必要となるのは、さらにリターンが高くなるDEの範囲になります。
誤り。リターンがリスク資産だけよりも増加するFDの間でポートフォリオを組みます。よって無リスク資産のみではないです。
正しい。借入金がない場合、FDの間でポートフォリオを組みます。
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02
この点から直線を伸ばし、効率的フロンティアの曲線に接する点Dが、
最も最適な組み合わせになります。
よって、4.が正解です。
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