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中小企業診断士の過去問 平成28年度(2016年) 企業経営理論 問10

問題

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企業は市場の変化に対応するため、限られた経営資源を特定の事業や事業領域に集中特化し、事業活動の一部をアウトソーシングすることがある。企業のそのような戦略対応に関する記述として最も適切なものはどれか。
   1 .
アウトソーシングすることによって、自社能力の適用の幅が狭くなり、顧客ニーズへの対応力も弱まるので、新規顧客の開拓が難しくなる。
   2 .
アウトソーシングする事業領域と自社で取り組む事業領域を峻別して経営資源を集中特化することによって、特定事業領域で独自能力の構築を目指すことが可能になる。
   3 .
アウトソーシングによって外部の専門能力を利用する傾向が強まると、同種の社内能力を維持強化しようとする能力構築の動きが強まり、企業活動が活性化する。
   4 .
アウトソーシングを行い生産から販売まで一貫した事業に統合化することによって、事業の伸縮自在性が高まるので、外部環境の急激な変化に対応することができる。
( 中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 平成28年度(2016年) 問10 )
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この過去問の解説 (2件)

11
1は、顧客ニーズへの対応力を高めるために、アウトソースを活用することも考えられます。
2は、正しいです。
3は、外部の専門能力の利用が強まると、同種の社内能力が衰退するのが一般的です。
4は、生産から販売までの統合化が、事業の伸縮自在性を高めるとは言い切れません。

よって、2.が正解です。

付箋メモを残すことが出来ます。
3

正解は「アウトソーシングする事業領域と自社で取り組む事業領域を峻別して経営資源を集中特化することによって、特定事業領域で独自能力の構築を目指すことが可能になる。」です。

【基礎知識】

競争戦略をとるにあたり、一体自社のどこに競争力の源泉があるのかを分析する手法の一つがバリュー・チェーンです。

付加価値を生む機能が多いと競争力の源泉になります。また、それぞれの活動を個別最適ではなく、全体最適となるように設計し、バリュー・チェーンが創出する付加価値を高めていきます。

付加価値を生まない活動については、わざわざ自社でソースを抱える必要もないため、その活動に特化したような企業に活動を委託する場合があります。

これをアウトソーシングと言います。

自社の競争優位の源泉ではない部分を外に出し、自社は源泉部分に資源を集中することで、競争優位の源泉をより強くしていきます。

アウトソーシングもよりその機能に特化した企業に依頼することで、バリューチェーン全体としてはより専門化された、強いものとなります。

選択肢1. アウトソーシングすることによって、自社能力の適用の幅が狭くなり、顧客ニーズへの対応力も弱まるので、新規顧客の開拓が難しくなる。

誤り。自社能力の適用の幅は狭まりますが、他社も含め、より専門化するため、バリューチェーン全体は顧客ニーズへの適応力は上昇します。

選択肢2. アウトソーシングする事業領域と自社で取り組む事業領域を峻別して経営資源を集中特化することによって、特定事業領域で独自能力の構築を目指すことが可能になる。

正しい。アウトソーシングの目的の一つです。経営資源を特化させます。特に労働人口が減少するような中では、強み以外にヒトを投入することがもったいなくなります。

選択肢3. アウトソーシングによって外部の専門能力を利用する傾向が強まると、同種の社内能力を維持強化しようとする能力構築の動きが強まり、企業活動が活性化する。

誤り。外部に専門能力が出てしまうと、その能力を向上させるという動きが自社内ではなくなります。

選択肢4. アウトソーシングを行い生産から販売まで一貫した事業に統合化することによって、事業の伸縮自在性が高まるので、外部環境の急激な変化に対応することができる。

誤り。自社外にバリューチェーンが出てしまいますので、急激な変化への対応力は弱まります。

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