中小企業診断士の過去問
平成28年度(2016年)
中小企業経営・中小企業政策 問36
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 平成28年度(2016年) 問36 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
中小企業診断士のX氏は、海外展開を検討・計画している小規模事業者のY社長から「海外市場での事業展開に向けた海外展開事業計画の策定などに関する支援施策についてアドバイスがほしい」との相談を受けた。以下は、X氏とY社長との会話である。
X氏:「海外での事業展開に向けてどのようなことを考えているのですか。」
Y社長:「まずは、海外市場への投資に関する実現可能性調査が必要だと思っています。それから、当社には現在、日本語のWebサイトしかありませんので、Webサイトの外国語化も行いたいと考えています。」
X氏:「分かりました。それで具体的には、どのような支援をご希望でしょうか。」
Y社長:「実現可能性調査に関しては、市場調査費や現地調査に係る海外旅費、通訳費、資料翻訳費、コンサルタント費用などの支援を受けることができれば助かります。また、Webサイトの外国語化に伴う翻訳費やレイアウト作成費などの補助をいただければありがたいです。」
X氏:「それでは、( A )の利用を検討してみてはいかがでしょうか。申請内容が採択されれば、市場調査費、翻訳費などの支援を受けることができます。」
Y社長:「それは、まさしく当社にぴったりの支援施策ですね。利用申請などはどこにすればいいのですか。」
X氏:「この事業の実施主体は、( B )です。まずは、問い合わせをしてみましょう。御社の初めての海外展開、楽しみですね。」
Y社長:「ありがとうございます。前向きにがんばりますので、これからもご支援をお願いします。」
会話中の空欄Aに入る語句として、最も適切なものはどれか。
中小企業診断士のX氏は、海外展開を検討・計画している小規模事業者のY社長から「海外市場での事業展開に向けた海外展開事業計画の策定などに関する支援施策についてアドバイスがほしい」との相談を受けた。以下は、X氏とY社長との会話である。
X氏:「海外での事業展開に向けてどのようなことを考えているのですか。」
Y社長:「まずは、海外市場への投資に関する実現可能性調査が必要だと思っています。それから、当社には現在、日本語のWebサイトしかありませんので、Webサイトの外国語化も行いたいと考えています。」
X氏:「分かりました。それで具体的には、どのような支援をご希望でしょうか。」
Y社長:「実現可能性調査に関しては、市場調査費や現地調査に係る海外旅費、通訳費、資料翻訳費、コンサルタント費用などの支援を受けることができれば助かります。また、Webサイトの外国語化に伴う翻訳費やレイアウト作成費などの補助をいただければありがたいです。」
X氏:「それでは、( A )の利用を検討してみてはいかがでしょうか。申請内容が採択されれば、市場調査費、翻訳費などの支援を受けることができます。」
Y社長:「それは、まさしく当社にぴったりの支援施策ですね。利用申請などはどこにすればいいのですか。」
X氏:「この事業の実施主体は、( B )です。まずは、問い合わせをしてみましょう。御社の初めての海外展開、楽しみですね。」
Y社長:「ありがとうございます。前向きにがんばりますので、これからもご支援をお願いします。」
会話中の空欄Aに入る語句として、最も適切なものはどれか。
- 海外ビジネス戦略推進支援事業
- 地域間交流支援事業
- 地域ネットワーク活用海外展開支援事業
- 海外事業再編戦略支援事業
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この過去問の解説 (2件)
01
2. 「地域間交流支援事業」とは、日本各地の中小企業がグループ単位で海外地域との間でビジネス交流を進め、商談することを支援する事業になります。
3. 「地域ネットワーク活用海外展開支援事業」とは、中小企業等のグループが、各地域の資源や産業等の特色を活かした海外展開を支援する事業になります。
4. 「海外事業再編戦略支援事業」とは、海外子会社の経営に課題を抱えている中小企業(国内親会社)に対し、専門家による経営診断及び市場調査等を通して、事業再編に資する選択肢を提示することにより、当該課題の解決の推進を支援する事業になります。
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02
本問は海外ビジネス戦略推進支援事業についての出題です。
海外ビジネス戦略推進支援事業とは、海外市場を計画している中小企業・小規模事業者の海外展開に向けた戦略策定や販路開拓につなげるため、実現可能性調査支援に加えて、Webサイトの外国語化などを支援するものです。
問題文にある支援を受けられるのは、海外ビジネス戦略推進支援事業のため、本選択肢が正解です。
日本貿易振興機構が行う海外展開の支援事業ですが、支援内容が異なるため本選択肢は不正解です。
中小企業の海外展開を支援する事業の一つですが、支援内容が異なるため本選択肢は不正解です。
すでに海外展開をしている中小企業を支援する事業であるため、本選択肢は不正解です。
海外ビジネス戦略推進支援事業は、費用補助だけではなくアドバイスも行なっています。
支援内容をまとめると以下のようになります。
補助対象者:中小企業・小規模事業者
補助上限額:直接投資の場合は140万円(補助率1/2) 輸出の場合は50万円(補助率1/2)
補助対象経費:市場調査費、海外旅費(直接投資の場合のみ)、通訳費、翻訳費、Webサイト構築費
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