中小企業診断士の過去問
平成29年度(2017年)
中小企業経営・中小企業政策 問15

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 平成29年度(2017年) 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

中小企業におけるIT導入として、従来のように自社でハードウェアやソフトウェアを所有することなく、インターネット等のネットワークを通じて情報処理サービスを提供するクラウド・コンピューティングの利用が注目を集めている。
経済産業省「情報処理実態調査」に基づき、クラウド・コンピューティングに係る関連費用の発生の有無から、2009年から2013年の期間について、企業規模別にクラウド・コンピューティングの利用割合を見た場合、各年とも中小企業の利用割合は大企業に比べ( A )。また利用割合は( B )基調で推移している。
次に2014年の同調査から、企業規模別にクラウド・コンピューティングのメリットを見た場合(複数回答)、大企業・中小企業とも「導入までの期間が短い」「初期コストが安い」とする回答割合が高いものの、大企業と中小企業では違いも見られる。

(設問)
文中の下線部について、経済産業省「2014年情報処理実態調査」に基づき、企業規模別にクラウド・コンピューティングのメリットを見た場合(複数回答)、「技術的な専門知識がなくても導入できる」、「サービス・プラットフォームの定期的な機能拡充ができる」、「ソフトウェア利用の停止・解除が容易」、「ユーザーアカウントの追加等サービス拡張が容易」のうち、中小企業の回答企業割合が最も高いものはどれか。
  • 技術的な専門知識がなくても導入できる
  • サービス・プラットフォームの定期的な機能拡充ができる
  • ソフトウェア利用の停止・解除が容易
  • ユーザーアカウントの追加等サービス拡張が容易

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は1です。

経済産業省「2014年情報処理実態調査」によると、クラウド・コンピューティングのメリットについて、中小企業の回答割合が最も多いのは「技術的な専門知識がなくても導入できる」で、大企業に比べても回答割合が高くなっています。

各選択肢については、以下のとおりです。

2→大企業に比べて回答割合が低く、さらに中小企業の回答割合が最も低いものです。

3→大企業に比べて回答割合が低く、中小企業の回答割合の中でも2番目に低いものです。

4→大企業に比べて回答割合は高いものの、中小企業の回答割合の中では3番目に低いものです。

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02

中小企業にとってのクラウド・コンピューティングのメリットを分析して答える問題です。

2016年中小企業白書のコラム2-2-2によると、問題の選択肢の中で最もメリットとして回答されているのは、「技術的な専門知識がなくても導入できる」です。

選択肢1. 技術的な専門知識がなくても導入できる

本選択肢が正解です。

選択肢2. サービス・プラットフォームの定期的な機能拡充ができる
  • 本選択肢は不正解です。

選択肢3. ソフトウェア利用の停止・解除が容易

本選択肢は不正解です。

選択肢4. ユーザーアカウントの追加等サービス拡張が容易

本選択肢は不正解です。

まとめ

コラムによると、「技術的な専門知識がなくても導入できる」以上にメリットとして回答されている割合が高いものは、「導入までの期間が短い」「初期コストが安い」です。

IT投資は大きなコストがかかるため、ハードルが高いものでしたが、比較的低コストで導入が可能なクラウド・コンピューティングは中小企業の利用が増えています

出題される可能性もあるため、学習しておくようにしましょう。

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