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中小企業診断士の過去問 平成30年度(2018年) 経済学・経済政策 問7

問題

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下図は45度線図である。総需要はAD=C+I(ただし、ADは総需要、Cは消費、Iは投資)、消費はC=C0+cY(ただし、C0は基礎消費、c は限界消費性向、Y はGDP)によって表されるものとする。
この図に基づいて、下記の設問に答えよ。

この図に関する記述として、最も適切なものはどれか。
問題文の画像
   1 .
GDPがY1であるとき、生産物市場にはGHだけの超過需要が生じている。
   2 .
均衡GDPの大きさはY0であり、このときの総需要の大きさはOHである。
   3 .
図中で基礎消費の大きさはOGで表され、これは総需要の増加とともに大きくなる。
   4 .
図中で限界消費性向の大きさはEF/FGで表され、これは総需要の増加とともに小さくなる。
( 中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成30年度(2018年) 問7 )
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この過去問の解説 (2件)

1

正解は2です。

45度線図に関する問題です。

45度線は総供給を、ADは総需要を表しています。

総需要はAD=C+Iで表されています。ここに消費C=C0+cYを代入すると、AD=cY+(C0+I)となります。c は限界消費性向を表しており、これは直線の傾きを示しています。C0+Iは基礎消費+投資を表しており、直線の切片を示しています。

つまり、ADと45度線が交わるE点は総需要と総供給が等しくなる点です。

ADの値が45度線より上部にある場合、超過需要となり、ADの値が45度線より下部にある場合、超過供給となります。

各選択肢の解説は次の通りです。

1→誤りです。GDPがY1であるとき、Y1を起点とする上向きの点線と45度線が交わる点とADが交わる点の差分だけ超過需要が生じます。よってGHだけの超過需要が生じるというのは誤りです。

2→均衡GDPはADと45度の交点Eの値です。つまり均衡GDPはY0であり、このときの総需要の大きさは点Eの縦軸の大きさであるOHとなり、2は正解です。

3→誤りです。OGはADの切片の大きさです。つまり、基礎消費ではなく、正しくは基礎消費+投資です。

4→誤りです。限界消費性向とはADの傾きEF/FGで表されますが、傾きは一定なので総需要が増加しても変化しません。

付箋メモを残すことが出来ます。
1

45度線図分析の問題です。

各選択肢をそれぞれ解説していきます。

選択肢1. GDPがY1であるとき、生産物市場にはGHだけの超過需要が生じている。

GDPがY1のときの総需要はY1から縦に伸ばした直線と線ADの交点となり、総供給は同じ直線と45度線の交点になります。

超過需要として発生しているのは二つの交点の差であって、GHではありません。そのため本選択肢は不正解です。

選択肢2. 均衡GDPの大きさはY0であり、このときの総需要の大きさはOHである。

総需要と総供給が一致する点が均衡GDPとなります。本問ではそのときの総需要は交点Eであるため、総需要の大きさはOHとなります。そのため本選択肢が正解です。

選択肢3. 図中で基礎消費の大きさはOGで表され、これは総需要の増加とともに大きくなる。

総需要の式に消費の式を代入して整理すると以下のようになります。

AD = cY + ( C0 + I )

この式より、C0+IはADの縦軸切片のためOGのことであるとわかりますが、具体的な数値は分かりません

加えてC0は一定の値であるため、総需要の増加とともに大きくなることもありません

そのため本選択肢は不正解です。

選択肢4. 図中で限界消費性向の大きさはEF/FGで表され、これは総需要の増加とともに小さくなる。

AD = cY + ( C0 + I )

上記の式より、cが総需要線ADの傾きであるためその大きさがEF/FGで表される点は正しいのですが、傾きは一定のため総需要の増加とともに小さくなることはありません

そのため本選択肢は不正解です。

まとめ

例年必ずといって良い頻度で出題される45度線図分析の問題です。

学習するときも、回答するときも式を変えたり、グラフを描いてみるなど手を動かして取り組むことが効果的です。

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