中小企業診断士の過去問
平成30年度(2018年)
経済学・経済政策 問23
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成30年度(2018年) 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
下図は、生産と費用の関係を描いたものである。ここでは、ある生産要素の投入は変化するが、他の生産要素の投入は変化しない、つまり、少なくとも1つは固定的インプットが存在する短期の費用関数を考える。
この図に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記から選べ。
a 原点Oと点Bを結んだ線の傾きによって、平均費用が求まる。
b 総費用曲線を見ると、点Dから点Aまでは費用逓増型、点Aから右は費用逓減型となっている。
c 点Eでは、平均費用と限界費用が一致する。
d 平均費用が最小になる生産量より、平均可変費用が最小になる生産量の方が少ない。
この図に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記から選べ。
a 原点Oと点Bを結んだ線の傾きによって、平均費用が求まる。
b 総費用曲線を見ると、点Dから点Aまでは費用逓増型、点Aから右は費用逓減型となっている。
c 点Eでは、平均費用と限界費用が一致する。
d 平均費用が最小になる生産量より、平均可変費用が最小になる生産量の方が少ない。
- a と b
- a と d
- b と c
- c と d
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (1件)
01
費用関数に関する問題です。
本問では固定費用を加味して、グラフを分析する必要がある点がポイントです。
各選択肢を解説します。
a:平均費用は原点から引いた直線と、総費用曲線に接する直線の傾きとして求められます。
原点0と点Bを結んだ直線で表されるのは平均可変費用です。
本問で平均費用は原点0と点Eを結ぶ直線の傾きとなるため、本選択肢は誤っています。
b:総費用曲線とは可変費用と固定費用の合計です。
可変費用には生産量により費用が逓増し、その後に逓減、再び逓増する逆S字型のグラフになる特徴があります。
そのため本選択肢は誤っています。
c:点Eにおいて平均費用は最小となります。
本問のグラフだけでは分かりにくですが、平均費用が最小となる点で、限界費用と一致するため、本選択肢は正しいです。
d:平均費用が最小になる点は点Eであり、平均可変費用が最小にある点は点Bです。
それぞれの生産量を比較すると平均可変費用が最小になる生産量の方が少ないため、本選択肢は正しいです。
正しい選択肢の組みわせは cとd です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢が正解です。
本問の学習をするにあたって、それぞれの費用曲線をグラフに描いてみると分かりやすくなります。
参考になった数4
この解説の修正を提案する
前の問題(問22)へ
平成30年度(2018年)問題一覧
次の問題(問24)へ