中小企業診断士の過去問
平成30年度(2018年)
財務・会計 問14
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
中小企業診断士試験 第1次試験 財務・会計 平成30年度(2018年) 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
A社は、額面100万円の社債(償還までの期間が3年、クーポン・レート3%(年 1 回払い))を発行しようと考えている。現在、複利最終利回りは2.0%と予想される。このとき、A社の社債の価格はおよそいくらと考えられるか。最も適切なものを下記から選べ。なお、複利現価係数と年金現価係数は以下のものを使用すること。
- 98万円
- 100万円
- 103万円
- 105万円
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
103万円が適切です。
クーポンレート3%=(3万円)が毎年3年間得られるため、
3万円×2.883(年金現価係数の2%3年)=8.649万円
元金である100万円の3年後も100万円なので、現在価値は
100万円×0.942(複利現価係数の2%3年)=94.2万円
よって、現在価値の合計は
8.649+94.2万円=102.849≒103万円
となります。
参考になった数17
この解説の修正を提案する
02
社債の価格を求める問題です。
本問における求め方は、毎年の利息と元本それぞれの現在価値を足して社債の実質価格を求めることになります。
額面100万円の社債でクーポン・レート3%であるため毎年の利息は次のようになります。
100万円 × 3% = 3万円
複利最終利回りは2.0%であるため、利息の現在価値を求めるには2%の年金現価係数を用いて、元本の現在価値を求めるには2%の複利現価係数を用います。
以下のように計算します。
30,000円 × 2.883 = 86,490円
1,000,000円 × 0.942 = 942,000円
社債の実質価格は両者を足したものです。
86.490円 + 942,000円 = 1,028,490円
A社の社債の価格はおよそ 103万円 と考えられることになります。
A社の社債の価格はおよそ103万円であるため、本選択肢は不正解です。
本選択肢が正解です。
A社の社債の価格はおよそ103万円であるため、本選択肢は不正解です。
現在価値に割引く考え方や、そのために用いる複利現価係数と年金現価係数を理解しておくことは重要ですので学習しておきましょう。
参考になった数4
この解説の修正を提案する
前の問題(問13)へ
平成30年度(2018年)問題一覧
次の問題(問15)へ