問題
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経営者と従業員は、賃金を支払って従業員に職務を委託するプリンシパルと、賃金を受け取って委託された職務を遂行するエージェントの関係として考えることができる。次のような業績インセンティブ制度を仮定する。
P=A+B × X
ここで、Pは賃金、Aは固定給、Bは歩合、Xはエージェントの売上や生産量などの成果である。
この業績インセンティブ制度に関する記述として、最も適切なものはどれか。
P=A+B × X
ここで、Pは賃金、Aは固定給、Bは歩合、Xはエージェントの売上や生産量などの成果である。
この業績インセンティブ制度に関する記述として、最も適切なものはどれか。
1 .
Aが0の場合、完全業績給を意味するので、すべてのリスクを従業員(エージェント)が負担することになるので、サボタージュが起こる可能性が高くなる。
2 .
Aの割合が小さいほど、一般に、組織階層の下位にいる従業員(エージェント)にとってハイリスク・ハイリターンになり、階層の上位で利益責任を負う管理職(エージェント)にとってインセンティブを高める制度となる。
3 .
Bが0の場合、経営者(プリンシパル)側がすべてのリスクを負担することになるので、リスク回避的傾向の高い従業員(エージェント)は積極的に職務にコミットする傾向が高くなる。
4 .
環境のリスクが小さく、経営者(プリンシパル)が従業員(エージェント)の行動のモニタリング能力が高い状況では、Aの割合が小さく、Bの割合が大きい業績インセンティブ制度が望ましい。
5 .
業績の測定が難しい職務に携わる従業員(エージェント)ほど、Bの割合が高い業績インセンティブ制度のもとでよく動機づけられる。
( 中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 平成30年度(2018年) 問19 )