中小企業診断士の過去問
平成30年度(2018年)
企業経営理論 問37

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 平成30年度(2018年) 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

プロモーションの役割は、広告、販売促進、人的販売、パブリックリレーションズ(PR)の4つの手段を用いて、製品やサービスに関する情報を伝達し、魅力をアピールし、販売を促進することである。プロモーション効果を高めるためには、その目的や、対象となる製品・サービスの特性および知名、理解、好意・選好、購買、再購買といった購買プロセスの段階に応じて、4つのプロモーション手段を使い分けたり、適切に組み合わせたりすることが重要である。

文中の下線部②に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 4つのプロモーション手段の重要性は、対象が消費財か生産財かによって変わるが、いずれの場合も、広告が最も重要である。
  • 企業が広告を作成する狙いには、再購買時のブランド想起を促進したり、購買後に消費者が感じる認知不協和を減らしたりする効果を生み出すことが含まれる。
  • 製品やサービスに対する知名率や理解率が高いものの購買に至らない場合、買い手の当該製品やサービスに対する関与の高低にかかわらず、短期的なインセンティブを提供する販売促進が最も有効である。
  • プッシュ戦略と比較して、プル戦略の場合、一般的に、人的販売が重要視される。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

正解は2です。


1→消費財か生産財かによって重要性が変わることは正しいです。しかし、広く知名度を上げる段階は広告が重要ですが、購買の意思決定の段階で広告が最も重要とはいえません。また生産財の場合は、専門的な説明が必要なため人的販売の重要性が高いです。
よって誤りです。

2→広告の目的としては、ブランド想起や認知不協和の減少も狙いとなります。認知不協和とは、購入後の商品に対する欠点を発見した場合に、広告などで長所を探して不満足を減少させる行動をとることを指します。よって正解です。

3→関与が高く理解率も高い場合はこだわりが強く、製品・サービス自体に課題があることが考えられるため、短期的なインセンティブが有効とは考えにくいです。よって誤りです。

4→プル戦略は広告とパブリシティ、プッシュ戦略は人的販売と販売促進が重要視されます。よって誤りです。

参考になった数10

02

プロモーションの適切な活用方法に関する問題です。

選択肢1. 4つのプロモーション手段の重要性は、対象が消費財か生産財かによって変わるが、いずれの場合も、広告が最も重要である。

不適切です。常に広告が最も重要なのではなく、その製品やサービスの特性やターゲットによってプロモーションの方法を検討することが重要です。

選択肢2. 企業が広告を作成する狙いには、再購買時のブランド想起を促進したり、購買後に消費者が感じる認知不協和を減らしたりする効果を生み出すことが含まれる。

適切です。

選択肢3. 製品やサービスに対する知名率や理解率が高いものの購買に至らない場合、買い手の当該製品やサービスに対する関与の高低にかかわらず、短期的なインセンティブを提供する販売促進が最も有効である。

不適切です。知名率や理解率が高く、その製品への関与が高い場合は、その製品自体に不満がある可能性が高いと考えられます。

選択肢4. プッシュ戦略と比較して、プル戦略の場合、一般的に、人的販売が重要視される。

不適切です。人的販売はプッシュ戦略に該当します。

参考になった数0