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中小企業診断士の過去問 平成30年度(2018年) 運営管理 問8

問題

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NC工作機械5台を2人の作業者でオペレーションしている。ワークの着脱作業は作業者が行う。作業者によってワークが取りつけられプログラムが入力されれば自動的に加工が行われ、終了すると自動的に停止する。現在、この職場では作業者の稼働率が高く、機械が段取待ちで停止していることが多く発生している。
この職場における改善活動に関する記述として、最も適切なものはどれか。
   1 .
各機械の稼働率を調べるため、管理図を作成した。
   2 .
機械の停止時間を短くするため、加工時間を短縮する加工方法の検討を行った。
   3 .
作業者の持ち台数を検討するため、マン・マシンチャートを作成した。
   4 .
製品の平均スループットタイムを短くするため、MTM法による分析を行った。
( 中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 平成30年度(2018年) 問8 )
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この過去問の解説 (2件)

8
正解は3です。

問題文に「作業者の稼働率が高く、機械が段取待ちで停止していることが多く発生している」とあることから、段取作業が非効率なこと、一人の作業者が抱える機械が多いことが問題として考えられます。それを踏まえ、各選択肢の改善活動における手法が正しいかを確認していきます。

1→管理図はQC7つ道具の一つであり、工程が安定した状態であるかを調べる手法です。よって誤りです。

2→加工時間を短縮しても作業者の稼働率と段取待ち時間の短縮には繋がらないです。
よって誤りです。

3→マン・マシンチャートは作業内容を時系列で整理したものであり、作業者と機械の稼動状況に関する問題の抽出に有効です。よって正解です。

4→MTM法とは、標準時間の設定方法であるPTS法の一つです。標準時間は作業見積もりや割当てを行う際に基準とする時間であり、いくつか設定方法があります。
PTS法は作業を微動作(サーブリック)レベルまで分解し、あらかじめ定められた微動作ごとに作業時間値を積み上げて標準時間を求めるものです。しかし、製品のスループットタイムには、作業者の作業時間だけではなく、滞留や運搬の時間も含みます。よって誤りです。

付箋メモを残すことが出来ます。
3

【基礎知識】

問題では、5台のNC工作機械を用いて作業をしています。

製品(ワーク)が変わると着脱作業を作業者が行っており、作業者は一生懸命働いているものの(稼働率が高い)、機械がその作業待ち状態となっているとの記載があります。

生産管理では、生産性向上を行うために効率が悪くなっている原因分析を行い、科学的に対応していく手法をIEといいます。

IE:生産性向上に関する技術で方法研究(作業の流れと作業動作を分析)、作業測定(作業の所要時間を測定して分析)に分かれます。

  ①方法研究  工程分析、連合作業分析、動作研究

  ②作業測定  時間研究、稼働分析    

今回は機械と作業者の連携に関する問題のようですので、連合作業分析を行っていく必要があります。

連合作業分析は、人と機械、人と人など、共同作業を行う際の効率を高めるための分析手法で、人と機械の稼働分析を行うマンマシンチャート、人と人の分析を行うマンチャートがあります。

選択肢1. 各機械の稼働率を調べるため、管理図を作成した。

管理図はQC7つ道具の一つで、品質管理(不良品の発生確率など)に使われます。ここでは品質ではなく、効率の問題ですので誤り。

選択肢2. 機械の停止時間を短くするため、加工時間を短縮する加工方法の検討を行った。

機械の加工時間については課題視されていませんので誤り。

選択肢3. 作業者の持ち台数を検討するため、マン・マシンチャートを作成した。

記載の通り。正しい。

選択肢4. 製品の平均スループットタイムを短くするため、MTM法による分析を行った。

MTM法はmethods-time measurementの略で、生産活動を合理化させるために標準作業時間などを設定する手法の一つです。まだ、作業が問題と決まったわけではありませんので、ここで使う方法としては誤りとなります。

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