中小企業診断士の過去問
平成30年度(2018年)
経営情報システム 問19

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 平成30年度(2018年) 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

情報システムを構築する上で、対象業務の最適化のみならず、企業全体にわたる業務とシステムの最適化を図ることが重要とされている。そのための手法として、エンタープライズアーキテクチャ(EA)が提唱されている。
EAのビジネスアーキテクチャに関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 各業務において利用されるデータの内容やデータ間の関連性を体系化するもので、その結果、E-R図などが作成される。
  • 共通化・合理化などを行った実現すべき業務の姿を体系化するもので、その結果、機能構成図や業務フローなどが作成される。
  • 業務処理に最適な情報システムの形態を体系化するもので、その結果、情報システム関連図などが作成される。
  • システムを構築する際に利用するもろもろの技術的構成要素を体系化するもので、その結果、ネットワーク構成図などが作成される。

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この過去問の解説 (2件)

01

エンタープライズアーキテクチャ(EA)の内容を問う問題ですが、ビジュアルがないと理解が難しいと思います。下記リンク先の説明(例え)が分かりやすいと感じましたので、引用させて頂きます。

出所:ITmedia エンタープライズ「ビジネスとITを全体最適に導くEA(上)」

https://www.itmedia.co.jp/im/articles/0401/24/news001.html

本問では、「ビジネスアーキテクチャ」が問われています。リンク先の説明によると、ビジネスアーキテクチャとは「間取り図」であるとされています。

選択肢1. 各業務において利用されるデータの内容やデータ間の関連性を体系化するもので、その結果、E-R図などが作成される。

本選択肢は、データアーキテクチャの内容です。

(データの内容やデータ間の関連性=材料、部品展開表)

選択肢2. 共通化・合理化などを行った実現すべき業務の姿を体系化するもので、その結果、機能構成図や業務フローなどが作成される。

正解の選択肢となります。

実現すべき業務の姿=間取り図)

選択肢3. 業務処理に最適な情報システムの形態を体系化するもので、その結果、情報システム関連図などが作成される。

本選択肢は、アプリケーションアーキテクチャの内容です。

情報システムの形態=施工画面手順書)

選択肢4. システムを構築する際に利用するもろもろの技術的構成要素を体系化するもので、その結果、ネットワーク構成図などが作成される。

本選択肢は、テクニカルアーキテクチャの内容です。

技術的構成要素=工事画面)

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02

1.エンタープライズアーキテクチャ(EA)に関する記述ではありません。E-R図(実体連関図)とは、情報システムで扱われる対象を実体、関連、属性の3要素でモデル化する手法であり、データベース設計などに用いられる手法です。

2.正しい記述となります。エンタープライズアーキテクチャ(EA)の考え方としては、効率的な組織を生み出すため、組織全体の業務やシステムを見直して全体最適化を進める考え方となります。そこで全体最適化に伴い、各部門の情報を整理するため機能構成図や業務フローが作成されます。

3.エンタープライズアーキテクチャ(EA)に関する記述ではありません。情報システム関連図(データフロー図(DFD)とも呼ばれます)はデータの流れを図に示したものであり、組織全体の全体最適化を進めるために作成されるものではありません。

4.エンタープライズアーキテクチャ(EA)に関する記述ではありません。ネットワーク構成図とは、ネットワークがどのように接続されているか、あるいはネットワーク機器がどのように配置されているのかをまとめた構成図となります。したがって、組織全体の全体最適化を進めるために作成されるものではありません。

したがって、正答は2となります。

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