中小企業診断士の過去問
令和元年度（2019年）
経済学・経済政策 問17
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 令和元年度（2019年） 問17 （訂正依頼・報告はこちら）
下図は、産出と費用の関係を描いたものである。労働と資本の両方を可変的インプットとして、生産要素の投入と生産物の産出との関係を描いたものが等産出量曲線である。また、等費用線は、一定の費用のもとで労働と資本をどのくらい投入することが可能かを表している。
この図に基づいて、下記の設問に答えよ。
等費用線のシフトに関する記述として、最も適切なものはどれか。
この図に基づいて、下記の設問に答えよ。
等費用線のシフトに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 資本のレンタル価格が上昇した場合、横軸の切片は不変のままで、縦軸の切片が下方に移動する。
- 賃金率が下落した場合、縦軸の切片は不変のままで、横軸の切片が左方に移動する。
- 賃金率の上昇と同じ割合で資本のレンタル価格が下落すれば、等費用線の傾きは変わらない。
- 費用が増加すると、等費用線が左方に平行移動する。
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この過去問の解説 （2件）
01
等費用線に関する問題です。
等費用線とは総費用が同じとなる、資本と労働量の組み合わせを表す曲線です。
等産出量曲線とはその名の通り、等しい産出量を生み出す生産要素の組み合わせを示した曲線です。この内容を前提に選択肢の正誤を判定します。
正解です。
資本のレンタル価格が上昇すると資本投入量が下がりますので、縦軸の切片が下方に移動します。
賃金率が下落すると労働投入量が減少しますが、横軸の切片(資本投入量がゼロの場合)は、資本と労働の価格比の関係から労働投入量が増加するので、横軸の切片は右に移動します。
等費用線の傾きは、「賃金率 / 資本のレンタル価格」になります。賃金率が上昇して資本のレンタル価格が下落すると傾きは大きくなりますので誤りです。
費用の増加は等費用線を右にシフトしますので誤りです。
等費用線に関する問題でした。基本事項を理解していれば正答できる問題ですので、できなかった場合は復習しましょう。
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02
等費用線に関する問題です。
各選択肢については、以下の通りです。
1→適切です。資本のレンタル価格が上昇した場合、資本の投入は少なくなります。よって横軸の切片は不変のままで、縦軸の切片が下方に移動します。
2→賃金率が下落した場合、労働投入量は少なくなります。よって横軸の切片は右に移動します。
3→賃金率の上昇と資本のレンタル価格の下落は等費用線の傾きが大きくなります。
4→費用の増加は資本と労働の投入が増加するので等費用線が右に移動します。
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