中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
経済学・経済政策 問20
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 令和元年度(2019年) 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
海洋資源などの共有資源に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを選択肢の中から選べ。
a 共有資源の消費に対する無償の許可は、共有資源の消費の効率化につながる。
b 共有資源の消費に対する有償の許可は、共有資源の消費の効率化につながる。
c 共有資源は、消費に競合性があるが、排他性のない財として定義できる。
d 共有資源は、消費に排他性があるが、競合性のない財として定義できる。
a 共有資源の消費に対する無償の許可は、共有資源の消費の効率化につながる。
b 共有資源の消費に対する有償の許可は、共有資源の消費の効率化につながる。
c 共有資源は、消費に競合性があるが、排他性のない財として定義できる。
d 共有資源は、消費に排他性があるが、競合性のない財として定義できる。
- a と c
- a と d
- b と c
- b と d
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この過去問の解説 (2件)
01
共有資源に関する問題です。
共有資源とは、消費の競合性と非排他性を性質として有する財やサービスのことを指します。
ここで、
競合性とは、その財やサービスを消費する消費者が増加すると、その財やサービスの質や量を保つことができなくなる性質を言います。一方非競合性とは、多数の消費者が財やサービスを同時に消費することができるものを言います。
排他性とは、その財やサービスの対価を支払う者のみが消費できる性質を言い、非排他性は対価を支払わなくても財やサービスを消費できる性質を言います。
以上を踏まえて選択肢の正誤を確認すると、以下のようになります。
a) 共有資源は消費の非排他性を有していますので、無償の許可により、消費者が対価を支払わなくても消費できますし、競合性を有していますので消費者の増加によって財やサービスの質や量を保つことができなくなります。したがって消費の効率化は期待できません。
b) 共有資源を有償化すると、消費者はその使用にあたって対価を支払わなければならないので排他性が生じ、消費の効率化につながります。
c) 共有資源は多数の消費者が使用される資源である一方、有限なものなので競合性があります。
また海洋資源などの共有資源は使用にあたり対価の支払いを求められませんので、排他性はありません。
d) 共有資源は、c)の説明より競合性と非排他性を有します。
以上から、b)とc)が適切です。
bとcが適切ですので誤りです。
bとcが適切ですので誤りです。
正解です。
bとcが適切ですので誤りです。
共有資源に関する問題でした。用語の意味を正確に押さえておきましょう。
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02
正解は3です。
共有資源に関する問題です。
共有資源の消費に対する有償の許可は、共有資源の消費の効率化につながります。また共有資源は、消費に排他性がなく、競合性をもつ財として定義できます。
各選択肢については、以下の通りです。
1→上記の通り適切ではありません。
2→上記の通り適切ではありません。
3→上記の通り適切です。
4→上記の通り適切ではありません。
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