中小企業診断士の過去問
令和2年度(2020年)
財務・会計 問12

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 財務・会計 令和2年度(2020年) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

自己株式を現金で取得し、消却したとする。他の条件を一定とすると、これによる財務比率への影響に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a  固定比率は不変である。
b  自己資本利益率は向上する。
c  総資本利益率は不変である。
d  流動比率は悪化する。
  • a と b
  • a と c
  • b と c
  • b と d
  • c と d

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この過去問の解説 (2件)

01

自己資本を現金で取得し消却する場合、バランスシート上では、

流動資産における現金と、純資産である自己資本が減少します。

a 間違い 

 固定比率=固定資産÷自己資本 自己資本が減少します。

b 正しい

 自己資本利益率=当期純利益÷自己資本 

 自己資本が減少するので改善します。

c 間違い

 総資本利益率=当期純利益÷総資本

 現金が減少するので総資本利益率は改善します。

d 正しい

 流動比率=流動資産÷流動負債

 現金が減少するので流動資産は減少し流動比率は悪化します。 

よって、正解は4. bとdとなります。

 

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02

「自己資本利益率は向上する。」と「流動比率は悪化する。」の組み合わせが正解となります。

固定比率=固定資産÷自己資本です。自己株式を現金で取得すると自己資本が減少します。したがって、固定比率は悪化します。

自己資本利益率=当期純利益÷自己資本です。自己株式を現金で取得すると自己資本が減少します。分子は変わらないので、自己資本利益率は向上します。

総資本利益率=利益=総資本です。自己株式を現金で取得すると自己資本が減少します。分子は変わらないので、総資本利益率は向上します。

流動比率=流動資産÷流動負債です。自己株式を現金で取得すると、現金が減少します。現金は流動資産を構成する一部なので、分子が減少します。したがって、流動比率は悪化します。

選択肢1. a と b

上記説明より、bとdの組み合わせが適切です。

選択肢2. a と c

上記説明より、bとdの組み合わせが適切です。

選択肢3. b と c

上記説明より、bとdの組み合わせが適切です。

選択肢4. b と d

正解です。

選択肢5. c と d

上記説明より、bとdの組み合わせが適切です。

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