中小企業診断士 過去問
令和2年度(2020年)
問52 (企業経営理論 問2)
問題文
それぞれの意思決定に関する記述として、最も適切なものはどれか。
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和2年度(2020年) 問52(企業経営理論 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
それぞれの意思決定に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 管理的意思決定とは、最大の成果を引き出すための経営資源の組織化に関わる意思決定である。
- 企業の多角化戦略は、管理的意思決定における主要な決定事項の1つである。
- 戦略的意思決定の対象となる問題は、事業活動を通じて生じることから、トップ・マネジメントが意識的に関心を寄せなくても、自ら明らかになる。
- 戦略的意思決定は、企業外部の問題よりも、むしろ企業内部の問題と主に関わっている。
- 戦略的意思決定は、企業における資源配分を中心としており、固定資産や機械設備など企業内部の資産に対する投資の意思決定と同じである。
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この過去問の解説 (2件)
01
アンゾフの意思決定の階層モデルについての出題です。
戦略的意思決定・・・トップマネジメント 経営資源の配分
管理的意思決定・・・ミドルマネジメント 組織構造の構築に関する意思決定
必要資源のマネジメントからの調達
業務的意思決定・・・ローワーマネジメント 日常業務の意思決定
戦略的意思決定が、社長、取締役
管理的意思決定は、本部長や部長
業務的意思決定は、課長などのプレイングマネージャー
です。
1 正しい 経営資源の組織化は管理的意思決定です。
2 間違い 企業の多角化戦略は、経営資源の配分となり戦略的意思決定です。
3 間違い 戦略的意思決定は外部環境、内部環境の状況に対応して経営資源の配分をします。
4 間違い 戦略的意思決定では、経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報)の全てにおいて配分の意思決定をします。固定資産や機械設備など、企業内部の資産に対する投資の意思決定は管理的意思決定において行われ、トップマネジメントから資源を調達します。
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02
組織ピラミッドを頭に思い浮かべて、戦略的意思決定はピラミッドの頂点(経営トップが行う)、管理的意思決定はピラミッドの中間(中間管理職が行う)、業務的意思決定はピラミッドの最下部(マネージャーなど現場責任者が行う)と反応できるようにしておきましょう。
正解の選択肢となります。
アンゾフのマトリックス(既存市場と新規市場、既存製品と新規製品の組み合わせで構成される2次元の表のこと)では、多角化は新規市場に新規製品を展開する最もハードルの高い戦略とされています。したがって、戦略的意思決定となります。
前半の記述は正しいですが、戦略的意思決定の対象となる問題はトップ・マネジメントが意識的に関心を寄せなければ明らかになりません。
戦略的意思決定は、企業外部の問題と主に関わっています。
前半の記述は正しいですが、「投資の意思決定と同じ」とは言い切れません。
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