中小企業診断士の過去問
令和2年度(2020年)
企業経営理論 問8

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和2年度(2020年) 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

以下のA欄の①~④に示す新製品開発やイノベーションを推進するための取り組みと、B欄のa~dに示すこれらの取り組みに当てはまる名称の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

【A 取り組みの内容】
① 新興国で開発された製品や技術を先進国に導入すること
② 新製品に関わる各部門が、外部環境における関連する領域と卓越した連携を持つこと
③ 製品の構造を分析し、動作原理、製造方法、設計図の仕様、ソースコードを調査し、学習すること
④ 職務よりもプロセスを重視した、事業プロセスの大きな設計変更を伴う職務横断的な取り組み

【B 取り組みの名称】
a リバース・エンジニアリング
b リエンジニアリング
c バウンダリー・スパンニング
d リバース・イノベーション
  • ① ― a ② ― b ③ ― c ④ ― d
  • ① ― a ② ― d ③ ― c ④ ― b
  • ① ― b ② ― d ③ ― a ④ ― c
  • ① ― d ② ― c ③ ― a ④ ― b
  • ① ― d ② ― c ③ ― b ④ ― a

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この過去問の解説 (2件)

01

新製品開発、イノベーションに関する名称についての問題です。

1、2つわからない用語があっても、選択肢の組み合わせや言葉の意味を注意深く考えることで正解に近づけることができるでしょう。

1 リバース・イノベーション

新興国で開発された革新的な製品や技術が先進国で導入されイノベーションを起こすことです。

リバースには逆流するという意味がありますので、従来は先進国に本社があるグローバル企業が本国で開発された製品を新興国に導入しますが、その逆のパターンのイノベーションということです。

2 バウンダリー・スパンニング

外部環境との橋渡しをする機能のことです。バウンダリーには、領域・領地の意味があります。スパンニングは拡大という意味です。領域の拡大。組織の壁を越えるという言葉から外部環境との連携に結び付けられます。

3 リバース・エンジニアリング

完成した製品の分解・解析を行い、同等もしくはそれ以上の機能の製品を開発するためのヒントを見つけることです。リバースは逆流の意味ですので、組み立てから逆流して分解ということです。

4 リエンジニアリング

現在の業務プロセスを根本的に見直し、設計変更を行う取り組みです。

よって、正解は4です。

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02

① ― d、② ― c、③ ― a、④ ― bの組み合わせが正解となります。

【それぞれの用語の理解のポイント】

a リバース・エンジニアリング

d リバース・イノベーション

どちらにも、「リバース(reverse;反転)」という用語が入っています。反転、ひっくり返す、という意味合いから、本来の開発(エンジニアリング)は自社内で行うものですが、他社製品を分解して動作原理やソースコードを把握して開発のヒントにする(他社から学ぶ)のがリバース・エンジニアリングです。また、本来のイノベーションは先進国で生まれて新興国へ波及していきますが、その流れが逆になる(新興国→先進国)のがリバース・イノベーションです。

b リエンジニアリング(re-engineering)

エンジニアリング「し直す(re-)」ということなので、見直しや設計変更といったイメージです。

c バウンダリー・スパンニング(Boundary Spanning)

直訳すると境界を拡張するという意味になり、そこから境界を越えていくイメージです。

選択肢1. ① ― a ② ― b ③ ― c ④ ― d

上記説明より、不適切です。

選択肢2. ① ― a ② ― d ③ ― c ④ ― b

上記説明より、不適切です。

選択肢3. ① ― b ② ― d ③ ― a ④ ― c

上記説明より、不適切です。

選択肢4. ① ― d ② ― c ③ ― a ④ ― b

正解です。

選択肢5. ① ― d ② ― c ③ ― b ④ ― a

上記説明より、不適切です。

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