中小企業診断士の過去問
令和2年度（2020年）
経営情報システム 問12

スマートフォンのセンサーに関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを選びます。

スマートフォンに一般的に搭載されている4つのセンサーの機能・役割は以下の通りです。

①ジャイロセンサー（ジャイロスコープ）

角速度を検出するセンサーで、スマートフォンがどのような方向に動いたかを感知して、スマートフォンの方向に応じた画面を表示するのに使われる。

②加速度センサー

重力加速度も検出できるセンサーで、スマートフォンの傾きに応じて自動的に画面の向きを変えるのに使われる。

③磁気センサー（電子コンパス）

地磁気を観測するセンサーで、方位を検知して、スマートフォンの地図アプリで北の方角を示すのに使われる。

④近接センサー

対象物が近づくだけでON・OFFを切り替えることができるセンサーで、通話時に顔にスマートフォンを近づけても誤作動しないように画面をOFFにするのに使われる。

よって、a：誤、b：正、c：誤、d：正の組み合わせである選択肢３が最も適切であると判断できます。

スマートフォンのセンサーについての出題です。

a　間違い

ジャイロセンサーとは、時間当たりの角度の変化量を計測するセンサーです。スマートフォンがどのように動いたかを計測して、画面の向きを変えるのに使います。cの説明がジャイロセンサーの説明です。

b　正解

加速度センサーは、単位時間あたりの速度のことを加速度といい、その加速度を計測するものです。

c　間違い

地磁気センサーは、地球の磁力を計測するセンサーで別名が電子コンパスです。aの説明部分が地磁気センサーの説明です。

d　正解

近接センサーは、機械式スイッチに代わるもので、非接触で対象物が近づいたことを検出するセンサーです。

よって、正解は３

スマートフォンに搭載されているセンサーの機能・役割に関する問題です。センサーの用語と説明の対応関係が問われています。

以下、不適切な解答群のみ解説します。

a. ジャイロセンサー（ジャイロスコープ）は、地磁気を観測するセンサーで、方位を検知して、スマートフォンの地図アプリで北の方角を示すのに使われる。→磁気センサー（電子コンパス）の記述になります。

c. 磁気センサー（電子コンパス）は、角速度を検出するセンサーで、スマートフォンがどのような方向に動いたかを感知して、スマートフォンの方向に応じた画面を表示するのに使われる。→ジャイロセンサー（ジャイロスコープ）の記述になります。