中小企業診断士の過去問
令和3年度(2021年)
財務・会計 問2
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 財務・会計 令和3年度(2021年) 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
本支店会計において本店集中計算制度を採用している場合、A支店がB支店の買掛金200,000円について小切手を振り出して支払ったときの本店の仕訳として、最も適切なものはどれか。
- ( 借 )A支店 200,000 ――― ( 貸 )B支店 200,000
- ( 借 )B支店 200,000 ――― ( 貸 )A支店 200,000
- ( 借 )買掛金 200,000 ――― ( 貸 )当座預金 200,000
- ( 借 )現金 200,000 ―――― ( 貸 )買掛金 200,000
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この過去問の解説 (3件)
01
本店集中計算制度における仕訳についての出題です。
支店間の取引をすべて本店を経由する制度になります。
A支店が買掛金の支払いを行い、B支店が受け取っていますので、
以下の仕訳となります。
( 借 )B支店 200,000 ――― ( 貸 )A支店 200,000
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02
【基礎知識】
企業規模が大きくなると本店、支店など拠点を有するようになります。本支店会計とは、そういった本店、支店の取引を整理するものです。本支店会計には大きく2つの方法があります。
・本店集中計算制度
支店間のやり取りでもすべて本店を経由して計算する方法。支店は原則、本店とのやり取りだけになる。
・支店分散計算制度
支店がそれぞれ独立して計算する方法。支店間取引では、本店では仕訳が発生しない。
2つの方法の違いを仕訳で考えます。
支店Aから支店Bに現金10,000円を送る場合。
・本店集中計算制度
本店の仕訳 支店B 10,000 支店A 10,000
支店A 本店 10,000 現金 10,000
支店B 現金 10,000 支店A 10,000
以上のように一旦支店Aから本店に1万円がいき、その後、本店から支店に1万円が送付される仕訳になっています。
・支店分散計算制度
本店の仕訳 なし
支店A 支店B 10,000 現金 10,000
支店B 現金 10,000 支店A 10,000
以上のように、支店Aから支店Bに直接現金が渡っています。
本店集中計算制度では、支店間の取引も本店で把握することができ、管理が強化されますが、事務手間が増えるといった面もございます。
【選択肢評価】
当仕訳を本店集中計算制度で整理すると
本店の仕訳 支店B 200,000 支店A 200,000
支店A 本店 200,000 当座預金 200,000
支店B 買掛金 200,000 本店 200,000
ですので、( 借 )B支店 200,000 ― ( 貸 )A支店 200,000
となります。
上記説明より、不適切です。
正解です。
上記説明より、不適切です。
上記説明より、不適切です。
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03
本支店会計に関する問題です。本支店会計は日商簿記2級で出題される内容のため、見慣れない用語に戸惑った受験生も多かったのではないかと思われます。
仕訳についての知識があれば、明らかに借方と貸方が逆であると判断できる選択肢が2つあります(仕訳は日商簿記3級で学習します)。与件文では「A支店がB支店の買掛金200,000円について小切手を振り出して支払ったときの本店の仕訳」とありますが、残った2つの選択肢の正誤判断としては、小切手を振り出して支払ったのはA支店であり、本店ではないということです。
なお、小切手を振り出して支払った時の仕分には「当座預金」という勘定項目が用いられます。
不適切な選択肢です。
正解の選択肢となります。
不適切な選択肢です。
不適切な選択肢です。
【補足】
「小切手を振り出して支払った時の仕分には当座預金という勘定項目が用いられます」という解説の意図は、当座預金が含まれた選択肢が正しくない→残った1つの選択肢が正解、ということです。
なお、当座預金が含まれた選択肢については、A店もしくはB店の仕訳でもありません(仕訳の組み合わせが間違っているため)。
つまり、本支店会計に関する知識がない方については、本問は消去法で正答を導き出すことになりますが、実際には正答することは難しいと思われます。
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