中小企業診断士の過去問
令和4年度(2022年)
経済学・経済政策 問18
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 令和4年度(2022年) 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
生活の中での絶対優位、比較優位と機会費用について考える。
下表に示すように、Aさんは30分間で、おにぎりであれば10個、サンドイッチであれば6個作ることができる。また、Bさんは30分間で、おにぎりであれば6個、サンドイッチであれば2個作ることができる。
AさんとBさんが持つ絶対優位、比較優位と機会費用に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。
a Aさんにとって、おにぎりを1個作ることの機会費用は、サンドイッチ3/5個である。
b Bさんにとって、おにぎりを1個作ることの機会費用は、サンドイッチ3個である。
c おにぎりとサンドイッチを作ることの両方に絶対優位を持っているのは、Bさんである。
d サンドイッチを作ることに比較優位を持っているのは、Aさんである。
下表に示すように、Aさんは30分間で、おにぎりであれば10個、サンドイッチであれば6個作ることができる。また、Bさんは30分間で、おにぎりであれば6個、サンドイッチであれば2個作ることができる。
AさんとBさんが持つ絶対優位、比較優位と機会費用に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。
a Aさんにとって、おにぎりを1個作ることの機会費用は、サンドイッチ3/5個である。
b Bさんにとって、おにぎりを1個作ることの機会費用は、サンドイッチ3個である。
c おにぎりとサンドイッチを作ることの両方に絶対優位を持っているのは、Bさんである。
d サンドイッチを作ることに比較優位を持っているのは、Aさんである。
- aとb
- aとd
- bとc
- bとd
- cとd
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この過去問の解説 (3件)
01
(基本知識)
比較優位についてです。
機会費用とは、例えばAさんがおにぎりを1個追加して作ると、サンドイッチを何個か減らす必要があり、これをおにぎりを1個作るときの機会費用といいます。
Aさんはおにぎりを3分で1個作り、サンドイッチを5分で1個作りますので、おにぎりを1個増やすと、サンドイッチを3/5個減らす必要があります。
このようにA、Bそれぞれの機会費用を整理しますと、
おにぎり サンドイッチ
A 3/5 5/3
B 1/3 3
ここでA、Bの機会費用を見ると、おにぎりは3/5(A)>1/3(B)でBの方が低く、サンドイッチは5/3(A)<3(B)でAの方が低くなっています。このように、生産にあたり、他よりも機会費用が安く作れることを比較優位を持つといいます。
この例では、Bはおにぎり、Aはサンドイッチに比較優位を持っています。
当然、Aの方が両方において、多くの個数を同じ時間で作れるため(これを絶対優位といいます)、Aがすべてを作るのがいいですが、生産資源が限られるため、少しでも有利なものを生産しようとします。よって、Aはサンドイッチ、Bはおにぎりを作る方が全体的に多くのものを生産することができます。
(選択肢評価)
a 正しい
b 1/3個になるため、誤り。
c 絶対優位はAが持っている
d 正しい
上記説明より、bは誤りです。
正解です。
上記説明より、bとcは誤りです。
上記説明より、bは誤りです。
上記説明より、cは誤りです。
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02
比較優位に関する問題です。
選択肢を検討しながら解説します。
a:Aさんはおにぎり1個を作るのに3分かかります。一方サンドイッチ1個を作るのに5分かかります。したがっておにぎり1個を作ることの機会費用は、サンドイッチ3/5個となるので正しい。
b:Bさんはおにぎり1個を作るのに5分かかります。一方サンドイッチ1個を作るのに15分かかります。したがっておにぎり1個を作ることの機会費用は、サンドイッチ1/3個となるので誤り。
c:AさんとBさんを比較すると、おにぎり、サンドイッチともAさんのほうがBさんよりも早く作れるので、Aさんが絶対優位を持っています。したがって誤り。
d:AさんとBさんを比較すると、サンドイッチを作ることに比較優位を持っているのはAさんです。したがって正しい。
以上から、正解は「aとd」です。
正解は「aとd」ですので誤りです。
正解です。
正解は「aとd」ですので誤りです。
正解は「aとd」ですので誤りです。
正解は「aとd」ですので誤りです。
比較優位に関する出題でした。重要論点ですので内容をしっかり理解しておきましょう。
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03
比較優位と機会費用に関する問題です。
a:適切です。Aさんがおにぎりを1個作るのに要する時間は3分です。その3分間でAさんはサンドイッチを3/5個作ることができます。
b:不適切です。Bさんがおにぎりを1個作るのに要する時間は5分です。その5分間でBさんはサンドイッチを1/3個作ることができます。
c:不適切です。表のとおり、Aさんがおにぎりとサンドイッチの両方に絶対優位を持っています。
d:適切です。Aさんがおにぎりを1個作るのに要する時間は3分で、サンドイッチを1個作るのに要する時間は5分です。一方Bさんがおにぎりを1個作るのに要する時間は5分で、サンドイッチを1個作るのに要する時間は15分です。Bさんはおにぎりに比べてサンドイッチを作るのに3倍の時間がかかってしまいます。Aさんはおにぎりに比べてサンドイッチを作るのに5/3倍の時間がかかりますので、Aさんはサンドイッチに比較優位があり、Bさんはおにぎりに比較優位があります。
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