中小企業診断士の過去問
令和4年度(2022年)
財務・会計 問2
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 財務・会計 令和4年度(2022年) 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
A、B、Cの各商店は、いずれも資産2,000万円、負債500万円を有する小売業であるが、あるとき各商店ともそれぞれ800万円で店舗を増築した。支払いの内訳は以下のとおりである。
・A店は全額を自店の現金で支払った。
・B店は建築費の半額を銀行より借り入れ、残額を自店の現金で支払った。
・C店は全額、銀行からの借り入れであった。
下表のア~オのうち、増築後の各商店の財政状態を示すものとして、最も適切なものはどれか。
・A店は全額を自店の現金で支払った。
・B店は建築費の半額を銀行より借り入れ、残額を自店の現金で支払った。
・C店は全額、銀行からの借り入れであった。
下表のア~オのうち、増築後の各商店の財政状態を示すものとして、最も適切なものはどれか。
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
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この過去問の解説 (3件)
01
基本的な仕訳の問題です。
まず、設問を以下の通り考えます。
①店舗の増築を「資本的支出」と解釈し、資産の増加と考えます。
②「財政状態」なので、増築後のB/Sの変化を考えます。
ちなみに、財政状態とはB/Sのバランス状態(安全性)を言い、経営成績とはP/Lによる収益性、P/LとB/Sによる効率性を指します。
実際に解くときはB/Sのボックス図を書くと分かりやすいです。
・A店は全額を自店の現金で支払った。
仕訳は以下になります。
建物【資産】 800万円 / 現金【資産】 800万円
資産項目の内訳が変化しているだけなので、変化はありません。
資産 2,000万円 負債 500万円 純資産 1,500万円
・B店は建築費の半額を銀行より借り入れ、残額を自店の現金で支払った。
仕訳は以下になります。
建物【資産】 800万円 / 借入金【負債】400万円
/ 現金【資産】 400万円
資産=2,000万円+800万円-400万円=2,400万円
負債=500万円+400万円=900万円
純資産=1,500万円
・C店は全額、銀行からの借り入れであった。
仕訳は以下になります。
建物【資産】 800万円 / 借入金【負債】800万円
資産=2,000万円+800万円=2,800万円
負債=500万円+800万円=1,300万円
純資産=1,500万円
以上の計算より答えが求まります。
上記説明より、最も適切な選択肢はイとなります。
正解です。
上記説明より、最も適切な選択肢はイとなります。
上記説明より、最も適切な選択肢はイとなります。
上記説明より、最も適切な選択肢はイとなります。
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02
・A店
全額を現金で支払っていますので、流動資産の現預金が800万円が減少し、増築により固定資産の建物が800万円増加します。よって、資産は2000万円のままで、負債は500万円のままです。
・B店
半分を現金、半分を借入金ですので、流動資産の現預金が400万円が減少し、負債の借入金が400万円増加します。固定資産の建物は800万円増加しますので、資産は2400万円、負債は900万円となります。
・C店
全額を借入ますので、固定資産の建物が800万円増加し、負債の借入金が800万円増加します。よって、資産は2800万円、負債は1300万円となります。
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03
勘定の仕訳に関する問題です。
仕訳により各勘定の残高がどのように変わるかを押さえることで正解を導くことができます。
各店毎の仕訳を見ていきます。
①A店(現金で支払い)
資産(建物) 800万円 / 資産(現金) 800万円
この結果
資産:2,000万円 負債:500万円 となります。
②B店(建築費の半額を借入、残額を現金で支払い)
資産(現金) 400万円 / 負債(借入) 400万円
資産(建物) 800万円 / 資産(現金) 800万円
この結果
資産:2,400万円 負債:900万円 となります。
③C店(全額借入)
資産(現金) 800万円 / 負債(借入) 800万円
資産(建物) 800万円 / 資産(現金) 800万円
この結果
資産:2,800万円 負債:1,300万円 となります。
以上の内容を設問の表に当てはめて正解を求めます。
B店の内容が誤りです。
正解です。
すべての内容が誤りです。
A店とB店の内容が誤りです。
A店とB店の内容が誤りです。
勘定仕訳に関する問題でした。基本的な内容ですので、正解できなかった場合は復習をしておきましょう。
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