中小企業診断士の過去問 令和4年度(2022年) 企業経営理論 問17
この過去問の解説 (3件)
組織内政治に関する問題です。
組織内政治の定義は様々ありますが、その組織的要因は不確実性・暖昧性と資源の希少性であると言われています。設問分の定義と、選択肢を解釈すれば日本語的に解ける問題です。
誤り
記述の通りです。上層部が政治的行動を行っていれば、それが組織風土となってしまいます。
誤り
記述の通りです。既得権益は希少で、不確実性がある場合は、政治的行動につながりやすいです。
誤り
記述の通りです。暖昧性は政治的行動につながりやすいです。
誤り
記述の通りです。昇進の機会は希少なため、政治的行動につながりやすいです。
正しい
ゼロサムとは「合計するとゼロになること」です。
報酬をゼロサムの分配基準にすることで、勝ち負けは明確になるため、従業員は政治的行動をする余地が減ります。不適切な選択肢ですので、これが正解となります。
組織政治に関する出題です。組織政治とは、他者が持っている自分に対する印象を操作しようとすることで、自身の組織内での評価の向上や、昇進または昇給等を目的とする行為です。対象となる組織内で個人が出世や高評価を得ることについて不条理な妨害が存在している場合に、その環境下でもよりよい評価を得ようとして組織政治が蔓延する可能性が高まります。
設問の通り適切な内容です。
冒頭の説明の通り適切な内容です。
冒頭の説明の通り適切な内容です。役割が曖昧であり、行動に関する規定が明確でないということは、政治的行動により自分の評価が高まると考えやすいからです。
冒頭の説明の通り適切な内容です。限られた昇進の機会は不条理という訳ではありませんが、従業員にとって自らの評価を高めたいという意思の発生する余地に変わりはないと考えられるからです。
正解です。
設問の政治的行動の定義にもとづけば、報酬に関するゼロサムの分配基準を用いるケースは政治的行動がみられる典型的な場面と言えるでしょう。そこでは従業員間の勝ち負けを明確にしないと評価が難しくなるので、そのような場面では従業員は政治的行動により自らの評価を高めるように行動する傾向があります。
政治的行動は、過去に何回か出題されているようです、組織論における「パワー」との関係で内容を整理しておくとよいでしょう。
組織における政治的行動に関する問題です。
不適切なものを選択します。
適切です。
経営層が政治的行動を行うと、それが企業風土として政治的行動が醸成されます。
適切です。
既得権益を失う恐れがある場合は自己防衛を考え、政治的行動に動機づけられます。
適切です。
役割が曖昧な場合は、裁量が大きくなり、政治的行動の余地も大きくなります。
適切です。
昇進は自身にとって重要な機会のため、政治的行動に繋がりやすいです。
不適切です。
ゼロサムの分配基準を用いると勝ち負けが明確になります。
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